5Gで伝わるカープ選手の息づかい 広島から始まる新しいスポーツ観戦の形
提供元:広島県

通信大手3社が5G(第5世代移動通信システム)の商用サービス提供を開始した。
5Gでは、既存の4Gよりもさらに速く、大きなデータの送受信が可能になるだけでなく、送信と受信のタイムラグも縮小される「低遅延」、同時に多くの端末と接続できる「多数接続」などの特徴を持つ。
2020年3月15日、そんな5Gを活用したライブビューイングを行う実証実験が広島で行われた。
同日マツダスタジアム(広島市)で行われたプロ野球オープン戦、広島東洋カープと福岡ソフトバンクホークスの試合を、5G通信だからこそできる形で中継するというものだ。
ライブビューイングは、広島県の実証実験プロジェクト「ひろしまサンドボックス」の一環で行われた。18年5月にスタートしたひろしまサンドボックスは、県内外の企業や人材が協力して、最新のAI・IoT技術を使って地域課題の解決などを目指す取り組みのことだ。
県によると、今回の実証実験でも、さまざまな企業の協働が必要不可欠だったという。
5Gの技術を持つ通信事業者だけではなく、普段から試合風景を撮影している地元放送局、優れた音響技術を持つメーカーなどが、それぞれの得意分野で活躍することで、今回のライブビューイングが実現したというのだ。
広島で生まれた新しいスポーツ観戦の形とは、いったいどんなものなのか。