沖縄の特産品がなぜ? 広島で「海ぶどう」の養殖が始まった意外な理由
2019.11.26 08:00
味も沖縄と一緒だという
竹原市の新たな名物にしようと、沖縄の特産品、海ぶどうの養殖が始まっています。
まるで緑色の絨毯。竹原市の漁場が始めた新たな取り組み。海ぶどうの養殖です。
19年7月から、竹原市内で販売を始めました。味は沖縄と変わらないということです。海ぶどうといえば沖縄県の特産品。
なぜ、直線距離で100キロも離れた竹原市で、海ぶどうの養殖が進められているのでしょうか。その背景には、漁師の高齢化が関係しています。
木造平屋建ての養殖場にあるのは、瀬戸内の海水で育てられた海ぶどう。現在は4つの水槽で養殖しています。
芸南漁業協同組合の担当者は、
「視察で沖縄に行って、海ぶどうの養殖を見て、ひょっとしたら物になるんじゃないかなと思った」
と話していました。
竹原市近海で、見た目がよく似た海藻が生えていて、海ぶどうの生育に適しているのでは、と考えたそうです。
水温は23度を保ちながら、海水が入った水槽の中の網の上で1か月ほど生育させていきます。沖縄と同じ作り方で、味も一緒だということです。
鉄分やミネラルなどの成分を多く含み、栄養価もいい海ぶどう。1キロあたり6~7000円と単価が安定していることも、養殖を始めた理由の1つです。