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氏名→「なまえ」生年月日→「うまれたひ」 とある図書館が導入した「やさしいふりがな」がグッドアイデア

笹木 萌

笹木 萌

2019.09.27 19:42
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氏名と生年月日に注目(画像は佐藤理恵子さん@nam_taan提供)
氏名と生年月日に注目(画像は佐藤理恵子さん@nam_taan提供)

図書館の利用者カードを作る時に記入する、こちらの申込用紙。氏名、住所、生年月日などの個人情報などを書き込む欄があるが、実はちょっとした工夫が施されている。

それは「ふりがな」だ。氏名と生年月日が、それぞれ

氏名→なまえ
生年月日→うまれたひ

となっている。

正しい読み方とはもちろん異なるのだが、子どもなどにはわかりやすい表記だ。日本語教師の佐藤理恵子さん(@nam_taan)がこの用紙の写真をツイッターに投稿したところ、

「ルビというよりも英語のように、併記してあるという考えですよね。これも日本語のバリエーションですね」
「埼玉県には、海外からお仕事で来日されている方々が増え、サポートも増えていますしね」
「効果を重視しているところはマンガのルビと似ていますね」

といった声が寄せられている。

Jタウンネットは2019年9月27日、こうしたふりがなを採用している川口市立中央図書館に詳しい話を聞いた。

「お子様も外国の方も分かりやすいように...」

川口市立中央図書館は2006年7月、JR川口駅に直結する再開発ビル「キュポ・ラ」本館の5・6階に移転した。

図書館の担当者によれば、従来の申込用紙は大人用と子ども用に分かれていたが、移転後に現在の仕様に変更したとのこと。ふりがなだけでなく、英語表記を入れるなどの改良を経て今の形になったため、いつからふりがながこうなったのか正確な時期は不明だという。

大人も子どもも同じ申込用紙に
大人も子どもも同じ申込用紙に

ふりがなは利用者から要望や意見があったわけではなく、図書館側で分かりやすいものを考えていった結果とのこと。申込用紙は川口市内すべての図書館で使用されている。

担当者はこの工夫した理由について、

「お子様も外国の方も分かりやすいようにということで、こういった表記にしました」

と話す。英語表記もあるが、英語圏以外の外国人利用者のことも踏まえて、このような表記になったようだ。

ただツイッターでは、「正しい読み方を書くべきだ」との声もあった。こうした意見について担当者は、

「いろいろなご意見はあるかとは思いますけども、そのことに関して図書館では何かということは申し上げられないです。今後もどなたにもわかりやすい図書館として、様々なサービスをしていきたいと考えております」

と回答。今後もこの表記を続けていく予定だ。

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