ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

宿泊代「ライブ払い」OKです 能登のゲストハウスが「バンドマン応援企画」を始めた理由が熱い

松葉 純一

松葉 純一

2019.06.17 17:00
0

アーティストが能登を発信する場になる

(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)

メールで答えてくれたのは、ゲストハウスを経営する石田智宏さんだ。

――ゲストハウス「FREEDOM2」はいつ頃、どんな狙いで開業したのか?

「ゲストハウス開業は3年ほど前に宿泊許可を取って開業しました。僕自身、30歳で仕事をやめ海外放浪をしたときに、海外で格安なゲストハウスというものに泊まり、旅のスタイルってのはいろいろあると思いました。
それまで、日本の一般的な考えで、旅とは『1泊2日で高級な所に泊まり、贅沢をする』みたいな考えでしたが、海外でゲストハウスに触れ、いろんな方(海外の方や日本人)と話す機会があり、それぞれの価値観やスタイルに触れ、それが楽しくて、刺激的で、そういう場所を能登にも作れないかなと思い、開業させていただきました。だからこそ、『FREEDOM』という名前をつけさせてもらいました」
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)

――ゲストハウス「FREEDOM2」で宿代ライブ払いを始めた目的は?

「これまでもライブイベントを年に何度か行ってきましたが、ゲストハウスに泊まるお客さんから『今日はライブやっていないの?』と残念がられることが多くなり、また、出演者の方からは、もう少し多くやってほしいとの声が高まり、今回『ROCK BAR BASE TO FREEDOM2』として飲食店を開業する運びになりました。
ゲストハウスと併設してライブの出来るBARがあるので、何かないかなと考えたときに、昔、バンド活動時代にツアーに出たいけど、お金もないし、場所も分からない。そんな思いがよぎりました。そんな思いから、旅×音楽のコラボレーションが出来ないかと考え、自分が今あるゲストハウス×表現する場所で、今回の『宿代ライブ払い』を始めました。能登にこうした縁で来ていただき、各アーティストが能登のことを発信することで、また、新たなる価値を見つけてくれんじゃないかと、それで能登移住にもつながるきっかけになるんじゃないかと思いました。」
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)

――ゲストハウス「FREEDOM2」宿代ライブ払いの反響は? 出演希望者はどんな方々ですか?

「電話でのお問い合わせ、SNSでのお問い合わせが数件ありました。本当に嬉しく思います。出演希望者のかたは、けっこうベテランの方が多いように感じました。当ゲストハウスのお客さんもそうなのですが、昔のユースホステル時代を懐かしんで泊まっている方が多く、そんな方々からの連絡がありました」
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)
(画像提供:ゲストハウス「FREEDOM2」)

――宿代ライブ払いに関して、今後の抱負をお聞かせいただけますか?

「宿代ライブ払いを通して、まずは能登に来ていただければと思います。そして、率直に感じていただければよいかなと思います。そして、地元の方にも足を運んでいただき、音楽を通して、その方の人生、価値観、スタイルなどを五感で感じていただきたいです。
ライブも旅もそうなのですが、このインターネットの時代、行かなくても、情報は入りますし、行った気持ちにもなれます。しかしながら、やっぱり行った時の臨場感や空気感は行った方にしか感じられないし、行った方にしか分からないものだと思います。だからこそ、能登に多くの方に来ていただき、感じていただき、その際の拠点として『FREEDOM2』を使っていただければと思います。
みんなの人生をそれぞれの価値観で描ける場所、そんなワクワクする場所にしたいと思っています」

石田さんの熱意は、メールから溢れんばかりだ。詳しくは公式フェイスブックを。ライブの様子が動画で投稿されている。こちらの熱気も相当なものだ。

PAGETOP