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入場規制で長蛇の列... 大パニックの首都圏鉄道、トラブルの原因は何だったのか

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.04.11 13:53
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2019年4月11日朝、首都圏の鉄道はドミノ倒しのようにトラブルに見舞われた。

駅が立錐の余地もないくらいに人で埋まってしまった(氷菓(@ice_keiko)さんのツイートより)
駅が立錐の余地もないくらいに人で埋まってしまった(氷菓(@ice_keiko)さんのツイートより)

JR東日本を中心に各線で運転見合わせや遅延が発生し、駅では長蛇の列が発生した。各線で何が起きていたのか。発生したトラブルを1つずつ振り返る。

事故と強風のコンボ→並行私鉄にも乗客殺到

発端は、6時41分頃にJR神田駅で発生した人身事故。これにより神田駅を通る京浜東北線・山手線・中央快速線がまず運転を見合わせ、特に京浜東北線と山手線が約1時間にわたってストップした。

これだけでも数万人に影響が出たが、8時頃に中央快速線をまたしてもトラブルが襲う。荻窪駅で車両に傘が引っ掛かり、また西荻窪駅付近で架線に飛来物が付着したため、これらに伴う車両点検の影響で8時40分頃まで運転を見合わせた。

強風のためか、傘が車両の屋根にひっかかった(ヒサッシー(@gIfaI0pVE6W2uPC)さんのツイートより)
強風のためか、傘が車両の屋根にひっかかった(ヒサッシー(@gIfaI0pVE6W2uPC)さんのツイートより)

並行する各駅停車も遅れが拡大していく。都心側の新宿・東京などでも電車に乗れない乗客がホームなどにあふれ、長蛇の列ができた。

新宿駅で山手線・中央総武線ホームに向かう人の長蛇の列(ゆずぽん(@myroadto)さんのツイートより)
新宿駅で山手線・中央総武線ホームに向かう人の長蛇の列(ゆずぽん(@myroadto)さんのツイートより)

また11日の関東は朝から強い風が吹いており、中央線以外でも風が鉄道を襲う。埼京線・川越線は強風の影響で遅れていたが、赤羽駅などで京浜東北線からの振替客が殺到し沿線各駅で一時入場規制が敷かれる。

南の横浜線ではやや遡って7時43分頃に線路上に障害物を確認したため一時運転を見合わせ、ラッシュ時間帯を通じて遅れが発生した。また上野東京ライン・湘南新宿ラインでも乗客救護の影響で一部列車が遅れ、東京都心に向かうほぼすべてのJRの路線で運休や遅延が発生する事態になった。

川口・町田・荻窪・国分寺など各地の駅で入場規制が発生し、ツイッター上には「入場規制」がトレンド入りするほど。駅の運行表示板に掲載された路線図は、運転見合わせや遅延を示す赤色でみるみる染まっていった。

中央快速線からの乗客は並行する京王線・丸ノ内線・西武新宿線などに殺到し、京浜東北線と並行する京急線や南北線の駅でも人波があふれる。それらを避ける振替客や遅延の影響で東急・小田急・京成などもダイヤ乱れが発生するまでになった。振替輸送を行った線がまた輸送障害の大元の線に振替輸送を行う、という混乱ぶりである。

結局JRのダイヤ乱れは午前中一杯続き、通勤・通学客にとってはストレスがたまる時間となった。数十分に及ばない数分の遅れまで考慮すると、影響を受けた人は数百万人にのぼるのではないだろうか。便利な関東の鉄道網だが、同時多発的にトラブルに襲われたことで、東京の人口密度の高さも思い知らされた。

事故と強風のダブルパンチで、新年度の始まりでラッシュに慣れていない人たちをも襲ったこの鉄道の乱れ。朝から災難な1日となったが、夜はいつも通りの鉄道運行であってほしい。

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