「アイマスライブ」で盛り上がる当日の前橋市内、プロデューサー記者が歩いてみた
市とプロデューサーの交流は続く
公演が終わった今、地元と前橋を訪れたプロデューサー、双方が互いに感謝しあって、ライブの成果を喜んでいる。ころとんが喋る前橋市公式ツィッターでは終演後も出演者のつぶやきを拡散し、プロデューサーにアンケートを行うなど交流を続けている。
本当にありがころです!#SS3A #デレステ #アイマス https://t.co/YkOxJB7o2G
— ころとん【公式】前橋市キャラクター (@coroton1010) 2018年9月10日
山本龍市長は9月10日の会見で、2日間でのべ2万人近くが訪れたライブと街の盛り上がりようへの、率直な驚きを言葉にしていた。
前橋市がコラボ企画を始めたのは、8月中旬から実質1か月足らず。市長も「この短期間でよくここまで」と地元の協力に賛辞を送っていた通り、コラボ具体化からのペースを考えると、消費者(プロデューサー)を巻き込んでここまで大きくなるとは予想だにしなかったようだ。
アニメ・ドラマ・ゲーム・映画などのコンテンツを地域振興に活かす――この試みは各地で行われているが、その多くは「聖地巡礼」型だ。アイマスに特段縁が深いという訳ではない前橋市が、事前からプロデューサーを歓迎する姿勢を明確にしたのは異例のことかもしれない。それでもネット上でプロデューサーの声をていねいに拾い、併せて地域のみどころ・食文化を堪能できる仕掛けを用意した。
たった2日間のイベントでも本気でコンテンツと向き合い、ファンと同じ目線に立ったことが、筆者を含めた多くのプロデューサーに前橋の好感度をアップさせてくれたのだろう。
たくさんのお客様の心に前橋の思い出が残って下されば幸いです。最も大切なのは「前橋は寛容なまちだ。」と感じていただける事です。
— 山本龍 (@YamamotoRyu) 2018年9月10日
その反対に、前橋の市民が「アイマスのプロヂューサーいい人だったね。サブカルも良いもんだね。」って思ってくださればもっと私はウレシイです。
アイマスという異色のカルチャーに着目し、地元アピールのきっかけとした前橋市と、積極的に情報を共有して観光を楽しんだプロデューサー、双方向の良好なコミュニケーションが街をにぎわせた今回のコラボ、行政によるさらなる効果の検証と、コンテンツ産業と地域社会の関係に一石を投じることがあれば面白い。