「アイマスライブ」で盛り上がる当日の前橋市内、プロデューサー記者が歩いてみた
ライブ会場近くはレトロな遊園地と文化財
広瀬川から離れて、グリーンドームに向かう途中、レトロな屋外遊園地「るなぱあく」に突き当たる。家族連れでにぎわっていて、親しまれている様子だ。
1954年開業の歴史ある遊園地。園内の乗り物は50円から10円と安く、開業当初から稼働している遊具もある。あいにく時間がなく園内をゆっくり歩くことができなかったが、昭和の風情が残る、大人も童心に帰れそうな場所である。
ヤマダグリーンドーム前橋一帯は、前橋公園として整備されている。グリーンドームとともにひときわ目立つのが、立派な和風建築の臨江閣(りんこうかく)。
明治時代に群馬県の迎賓館として建てられた。本館・別館・茶室の3つの建物からなり、国指定重要文化財にもなった貴重な近代化遺産である。
かつての群馬県といえば、富岡製糸場を擁して日本の主要な輸出産業だった養蚕産業の一大中心地である。前橋は市制施行も関東地方で4番目の早さで、臨江閣が建てられた明治時代の繁栄ぶりがうかがい知れる。萩原朔太郎を生んだ豊かな文化も、そうした前向きな時代の空気の中で形成されたのだろう......と昔日の前橋に思いをはせたくなった。
このほかにも市内ではあちらこちらで、アイマス関係のTシャツやグッズを身に着けたプロデューサーを見かけ、飲食店では食材が売り切れる店も出るなど、プロデューサーたちは思い思いに前橋の街を楽しんでいた。
またゲームのキャラクターとコラボした限定マップの試みは大成功と言っていいだろう。筆者も前橋にはさほど明るくなかったが、実際に歩いてみると歴史や文化を知るいい機会になり、単にライブを楽しむ以上に実りある時間を過ごすことができた。