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館林のアメダス移設で、「ズル林」は返上されたのか? 気象庁サイトで新旧データ掲載開始

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.07.03 22:00
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群馬県館林市といえば、毎年夏になると気温の高さから「日本一暑い」と報じられてきた。だが、アメダス(地域気象観測システム)設置場所の周辺環境が「高温になりやすく、観測した気温が高くなりやすいように作為している」といった声があがり、ネット上で「ズル林」とやゆされていた。

そんななか、アメダスは2018年6月13日に新観測所へ移設され、7月2日からは気象庁のサイトで、新旧観測所の気温データが掲載されている。

新観測所では全国1位とならず

旧観測所は1978年から、館林地区消防組合本部で観測開始。だが周囲に駐車場、アスファルト舗装の道路などがあったことから、インターネットでは「熱が生じやすく、町おこしのために、わざと高温にしているのではないか」といった意味合いで、「ズル林」と呼ばれていた。

ちなみにJタウンネットでは15年7月、記者が温度計を片手に、

「観測所を囲むように大きな建物があるため、風通しが悪いのでは?」 「駐車場の車で『アイドリング加熱』している?」
「『ネッツで加熱』は本当なのか」

と、ネット上に出ている「疑惑」を検証すべく、旧アメダスの現地検証レポートを配信している。

館林市の旧アメダス観測所(編集部2015年撮影)
館林市の旧アメダス観測所(編集部2015年撮影)

そんなアメダスだが、消防組合本部の移転が決まったことに伴って、18年6月13日に2キロ先の県立館林高校のグラウンドに移動した。以降、日々の最高気温で全国1位にはなっていない。

気象庁の発表によると、7月2日の最高気温は、新観測所では36.7度、旧観測所では37.5度と、その差は0.8度。全国で最も気温が高かったのは同県伊勢崎市の37.3度だった。2位には栃木県佐野市が37.1度でランクインした。

旧観測所であればトップ(伊勢崎市)を0.2度差で上回っていた館林市だが、新観測所の気温では埼玉県熊谷市、鳩山町と同着で8位と不発に終わった。なお3日は、旧観測所は37.1度、新観測所は36.4度の0.7度差だった(いずれも17時10分現在)。新旧観測所の気温データは10月1日まで毎日公表されていく。

ツイッターでは、今回のデータ比較について、

といった反応が相次いでいる。

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