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仙台名物「すずめ踊り」は、大阪との縁があった!

ご当地テレビ視聴隊

ご当地テレビ視聴隊

2017.05.28 07:01
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堺の石工が即興で披露

まずは「すずめ踊り」の歴史を知るために、仙台すずめ踊りを踊っている「仙千代祭連(まづら)」の遠藤史子代表に話を聞いていました。それによると、伊達政宗公が1603年(慶長8年)に仙台城移徒式の宴席で、泉州(現在の大阪)の堺から来た石工達が、政宗公の前で即興で披露したのが「すずめ踊り」と言われています。

そして「すずめ踊り」の名前の由来ですが、一つは「跳ね踊る姿が餌をついばむ雀の姿に似ていたこと」。そして二つ目は「伊達家の家紋が『竹に雀』であったこと」からとのことです。

戦前は、石切町(現・青葉区八幡)に住む石工によって踊り継がれていたのですが、戦後は次第に継承者を失い、わずかに残った石工にひっそりと受け継がれるだけとなってしまいます。

その「すずめ踊り」を唯一伝承してきたのが、仙台城の石垣を手掛けた石工の子孫である「黒田石材店」(青葉区八幡)です。18代目となる黒田孝次さんは「すずめ踊り」の伝承と普及に力を注いでいます。

受け継いできたのがごくわずかな身内だけで、ほとんど披露する場所がない状態だったとのことですが、「仙台青葉まつり」の復活をきっかけに昔からあった踊りとして復元しました。

誰でも踊れるようにと、黒田さんの父親である虎雄さんが指導しアレンジして作られたのが、現在の「仙台すずめ踊り」です。そして、かつての石工たちが踊っていた「正調すずめ踊り」があります。

「すずめ踊り」は一本の足で跳ねながら踊るので、体力を使います。形その物を覚えてしまえば難しいものではないのですが、慣れるまでは時間がかかるとのことでした。

現在「仙台青葉まつり」で踊られているのは、よりお客様に分かりやすく、華やかに見えるアレンジがしてあります。基本的な基礎の動きはあるのですが、チームによって演出の仕方やお囃子でオリジナルのメロディーをつけてみる人を楽しませています。

「すずめ踊り」のお囃子の音と「そーれっ」という掛け声が、お祭り好きの私のテンションを上げるんですよね。伝統のある「すずめ踊り」。体力には自信はありませんが、私も頑張ったら踊れるようになりますかね。(ライター:佐藤憲子)

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