広島原爆の証人「被爆手水鉢」、70年超の時を超えて修復へ
2017.01.22 07:40
修復を通じて、被爆の痛ましさを伝え、癒したい
修復を請け負ったのは京都の作庭家、齋藤忠一さんです。齋藤さんが監修を行い、愛知県から招いた専門の石工の方々が修理をします。
齋藤さんは、
「どこの厚みまでの所でボンドで接着できるか、(石工が)やりながらの経験(を生かした作業)」
と言われていました。
「(被爆の)痛ましさを癒すという、その一念だ」と工事にかける思いを口にした齋藤さん。
補修は水漏れ対策だけで、必要最小限にとどめるそうです。工事期間はおよそ一週間。被爆の物言わぬ証人が72年経って修復されることの意味が、次世代にも伝わっていって欲しいですね。(ライター:石田こよみ)