唯一の震災遺構「荒浜の思い出」を撮る地元男性
2016.10.02 07:37
「故郷の歴史を途切れさせまい」
荒浜小卒業生の佐藤さんは、趣味で自然の風景を撮影してきましたが、東日本大震災後、故郷の歴史を途切れさせまいと荒浜だけを撮り続けています。
佐藤さんは、「写真を撮ったり何かしないと、荒浜に来ても思い出が完全に消えてしまう。復興までのつなぎに頑張っている。写真を見ているとこの時良かったな、こういう状態だったなと昔の思い出が出てくる」と話していました。
佐藤さんは津波で自宅を失い、義娘と孫を亡くしました。「荒浜の思い出が消えないため、これからの為に遺して思い出を話せばその方がよいと思う」と語る佐藤さん。
荒浜小は来年3月の工事完了後、夏前に一般公開の見通しとなっており、佐藤さんの写真も展示が検討されています。(ライター:長沢あきこ)