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歴史の舞台「九段会館」、偉容どこまで残る? 「増築」前にその姿をルポ

城戸 譲

城戸 譲

2016.06.19 11:00
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「二・二六事件」でも重要な役割だった

九段会館は1934年、「軍人会館」の名称で竣工。36年には「二・二六事件」にともなって、戒厳司令部が設置された。戦後はGHQに接収され、返還後の1957年からは日本遺族会に無償貸与。名前を「九段会館」に変え、貸しホールや結婚式場として営業した。

Imperial Japanese Army hall.
Imperial Japanese Army hall.

建物の特徴は「帝冠(ていかん)様式」と呼ばれる、鉄筋コンクリートの近代的なビルに、日本伝統の瓦屋根を載せたもの。いわば和洋折衷の建築様式で、都内では東京国立博物館もこの形で出来ている。

田安門側から見た九段会館
田安門側から見た九段会館

ぐるりと回って、田安門側から眺めると、また違った趣を見せる。春には、お堀沿いに桜が咲く。九段会館や日本武道館など、入学式会場が多い地域とあって、この花吹雪で新生活を迎えた人も多いだろう。

田安門の桜(江戸村のとくぞうさん撮影、Wikimedia Commonsより)
田安門の桜(江戸村のとくぞうさん撮影、Wikimedia Commonsより)

人々の「思い出」が残る
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