「ブラック入居者に悩む大家さん。『設備を壊す、犬を飼う、家賃を値切る...もう嫌』」(宮城県・30代女性)
2015.10.29 06:00
ただごとではない雰囲気の大家さんと遭遇
以前、宮城県で働いていたころの話です。
私が当時暮らしていたアパートは3階建て、新築同然......とは言いませんが、そこそこ築浅で、お店や駅などにも近く、割と住みやすいところでした。部屋も結構広かったので、家族2~3人で暮らしている方も多かったです(私は1人暮らしでした)。
大家のおばあさんは近所にある一軒家で暮らしていて、ときどきアパートに様子を見に来られていました。もっとも、あまり住民の暮らしに干渉するような方でなく、私も会えばあいさつをするくらいで、時に立ち入った話をしたことはありませんでした。
ところがある日のこと。自分の玄関先を掃除していたところ、上階から憂鬱そうな顔で降りてくる大家さんとばったり出くわしたのです。
「ああ、Vさんこんにちは。きれいに使っていただいてありがとうねえ......」
一応、顔には微笑みを作っていますが、見るからにお元気がありません。「どこか具合でも......?」と尋ねてみると、しばらく黙った後、「実はね、ちょっと聞いてほしいんだけど......」。