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「ブラック入居者に悩む大家さん。『設備を壊す、犬を飼う、家賃を値切る...もう嫌』」(宮城県・30代女性)

ご近所トラブル調査団

ご近所トラブル調査団

2015.10.29 06:00
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最近、理不尽な理由で住民を追い出したり、家賃を吊り上げたりする「ブラック大家」が話題だが、世の中には逆に「ブラック入居者」というべき存在もいるらしい。

Vさん(30代女性・無職)は、かつて暮らしていた宮城県のアパートで、そんな隣人に悩む大家さんと出会った。その実態に、Vさんは驚きを隠せなかったという。

ただごとではない雰囲気の大家さんと遭遇

以前、宮城県で働いていたころの話です。

私が当時暮らしていたアパートは3階建て、新築同然......とは言いませんが、そこそこ築浅で、お店や駅などにも近く、割と住みやすいところでした。部屋も結構広かったので、家族2~3人で暮らしている方も多かったです(私は1人暮らしでした)。

画像はイメージです(m-louisさん撮影、Flickrより)
Ajigawa, Osaka

大家のおばあさんは近所にある一軒家で暮らしていて、ときどきアパートに様子を見に来られていました。もっとも、あまり住民の暮らしに干渉するような方でなく、私も会えばあいさつをするくらいで、時に立ち入った話をしたことはありませんでした。

ところがある日のこと。自分の玄関先を掃除していたところ、上階から憂鬱そうな顔で降りてくる大家さんとばったり出くわしたのです。

「ああ、Vさんこんにちは。きれいに使っていただいてありがとうねえ......」

一応、顔には微笑みを作っていますが、見るからにお元気がありません。「どこか具合でも......?」と尋ねてみると、しばらく黙った後、「実はね、ちょっと聞いてほしいんだけど......」。

知り合いの頼みで入れてあげたのに

大家さんが話し出したのは、1年程前に3階に越してきたAさん一家のことです。

「知り合いが、『自分の親類が、急に引っ越さなきゃいけなくなっちゃって......。なんとか入れてあげてよ』って言うから、3階の日当たりのいい、一番便利な部屋を準備してあげたのよ」

ところがこのAさんというのが、とんだ「ブラック入居者」。部屋に備え付けの設備を乱暴に扱って壊しては、「勝手に壊れた」と言い出して修理させ(もちろんお金など支払わない)、さらには「この部屋にはあれがない、これがない」とあれこれ要求(自分で買えばいいのに!)。その上、ペット不可なのに犬まで飼いだしたのです。

「そういえば、最近鳴き声が聞こえるな、とは思っていたんですけど、まさかこのアパートで飼ってるとは......」
「そうなのよ。いくら注意しても聞いてくれなくて......。今日も話してきたんだけど、何を言うかと思ったら『こんなボロアパートに住んでやってるんだから、家賃をもっと安くしろ』って言うの」

大家さんもよっぽど我慢したらしい...

よくよく例の知り合いに話を聞けば、前の家を引っ越したのも、半ば追い出されるような形だった、というのが本当。

「もう、腹が立つやら、悲しいやら......ごめんなさいね、ほとんどお話ししたことのないあなたにこんなこと愚痴っちゃって」

よっぽど我慢していたのでしょう。Aさんへの不満を一通りぶちまけた大家さんは、少し元気を取り戻した様子で帰っていきました。

その後気をつけていると、3階からはしょっちゅう、犬の吠える声に加え、何やら怒鳴り声なども聞こえてきました。大家さんに同情しつつ、私にできることは何もなく、しばらくして引っ越してしまったのですが......。大家さんの悩みが、解消されたことを祈るばかりです。

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