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瀬戸内海の「猫の楽園」青島...たった16人の住民の本音は?

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.08.17 17:00
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猫ブームの陰で少数派の人間にしわ寄せ

青島の猫ブームは住民が売り出したわけではなく、インターネットで人気に火がついた。 来訪者の多くは観光地化されてない点にも青島に魅力を感じているようだ。今のところそれを静かに受け入れている島民だが、観光客がもたらす問題は無視できなくなっている。

2013年に国土交通省がまとめた「青島~長浜航路改善計画」によると、島の生活インフラはすべて、この航路に頼らざるを得ない。生活用水・飲料水、ゴミ、郵便・宅配物、買い物に出かける島民――すべて「あおしま」が運搬している。
海運会社は2013年9月期の時点で大幅な経常赤字だったので、航路を維持するためには、島外の利用者の増加は歓迎すべきことだろうが、高齢者の多い島民の乗船が観光客によって後回しになるようでは本末転倒だろう。

可愛さのあまり猫にエサを与えすぎたり、猫を追いかけて住民のプライバシーゾーンに侵入してしまったりなど、島者の起こす問題が多くなっている。

また、猫の増えすぎは島民の大半が問題視している。近親交配を防ぐ観点からも、猫に避妊手術を施すことが最良の対策だ。しかし市の予算にも限りがある。伝え聞いた動物愛護者・団体の支援の輪が広がり、エサや薬といった支援物資が島に届いているという。

7月30日の愛媛新聞によると、市の市民生活課は「アンケートを尊重しつつ対応を検討したい。」と述べている。行き過ぎた猫ブームが生活や行政を振り回している一コマといえそうだが、猫に罪はないのはいうまでもない。

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