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福岡・スタートアップカフェの利用者は「19~82歳」...幅広い世代の起業熱を支える積極行政

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2015.07.31 13:00
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新施設効果で相談件数は3倍以上も増加

場所はアップルストア福岡天神の向かい、TSUTAYA BOOKSTORE TENJINの3階にある。TSUTAYA店内にあるビジネス書籍を自由に持ち込んで読めるほか、無料Wi-Fiや電源、コピー機を備えている。

2015年6月末時点の累計相談件数は922件におよぶ。
市の創業・大学連携課によると、「行政が従来から行っている相談窓口は利用しづらい」という声が挙がっていたそうで、2014年度の相談件数は300件にとどまっていた。一方、カフェの相談件数はそれを3倍以上も上回っている。まだ1年経っていないというのに。

スタートアップカフェは西鉄福岡駅近くの好立地。
スタートアップカフェは西鉄福岡駅近くの好立地。

19歳の大学生から上は82歳まで、様々な年代が利用する。留学生や外国人も相談に訪れる。

「相談者の年齢を集計しているわけではないですが、コンシェルジュの感覚ですと、利用者の6割が男性で4割が女性。年齢層は30代が中心です」(創業・大学連携課の担当者)

カフェの最大の魅力は、法律や税務、ビジネスプラン構築に通じた専門家が、コンシェルジュとして10~22時の12時間常駐していること(相談受付は21時まで)。無料・予約無料なしで相談に応じてくれるほか、相談者の求めに合った行政支援サービスを紹介してくれる。
相談したい内容によって、マッチする窓口は異なる。まずはコンシェルジュに相談することで、問題クリアに一番近い道を教えてくれるというわけだ。

相談内容として多いのは、会社設立の手続きなどに関することや、マーケティング・販売促進、ビジネスマッチチングや専門家の紹介、事業計画の課題抽出など。自己アイデアのブラッシュアップにも利用できるので、リピーターも少なくない。
利用者からは次のような声が届いている。

「間口と敷居が広く、利用しやすい」
「福岡への移住者にとっては、ネットワーキングを拡げることができるのが嬉しい」
「イベントのテーマが様々で、どれもためになる」

ここで行われるセミナーは、市=カフェ主催のイベントとは限らない。
これまで行政が行っていた士業の相談会や創業支援のセミナーなどを、民間が自主的に開催するようになった。その一つが、コンシェルジュ以外の税理士・行政書士・弁護士・司法書士・日本政策金融公庫の人たちが無料で相談に応じる「個別相談DAY」。毎週木曜に行われる。

利用者が会社を設立したケースは、カフェ側が把握しているだけでも20件以上に達するという。

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