似てるようで全然違う!? 「練馬」と「東武練馬」、魅力的なのはどっちだ
そもそも何で板橋なのに「練馬」なの?
東武練馬駅はギリギリ板橋区に属しているものの、南口を出た瞬間に練馬区北町に入ってしまう。というのも一帯はかつて川越街道沿いに発達した「下練馬宿」と呼ばれていた。2012年発行の「私たちの練馬」(練馬区教育委員会)によると、明治20年(1887年)頃は区内で唯一まとまった集落だった。
似たようなケースとしては髙島屋新宿店が挙げられる。住所は渋谷区千駄ヶ谷なのに、JR新宿駅につながっていることから「新宿」を名乗っている。
東武鉄道が最寄りの街村の「練馬」を採用したのは、決しておかしなことではない。
ちなみに1947年まで練馬区は板橋区の一部だった。練馬区独立60周年記念誌ねりま60を開くと、分離独立運動や独立運動に貢献した人々に結構なページ数を割いている。まるでアメリカの初代大統領ジョージ・ワシントン級の扱いである。