大変だ...今年は「イカナゴの釘煮」が食べられない?
[ちちんぷいぷい - 毎日放送] 2015年2月18日放送で「イカナゴ不漁予想」について取り上げていました。
甘辛く炊き上げた「イカナゴの釘煮」でおなじみのイカナゴはカマスゴの稚魚です。
兵庫県明石市では、春先になると街じゅうが釘煮を炊く香りに包まれるそうです。
そのイカナゴが2015年は不漁になるとの予想なのです......。
調査で確認された卵の量は例年の10分の1しかなかったというのです。
明石ではイカナゴが売り出されると10kg、20kgを一気に買うおばちゃんたちで行列ができるそうで、いわば"春の風物詩"とも言える風景。
イカナゴが獲れなくなってしまうと明石市民が悲鳴を上げてしまいます。
今年は不漁?のイカナゴ、減少の原因は?
不漁が予想されるイカナゴ。
その理由はなんと、兵庫県水産技術センターのプロでも「わからないんです......」とのこと。
イカナゴの数が減る原因としてまず考えられるのが「海水温の高さ」。
前年の夏に海水温が高いとイカナゴが死んでしまうので数が減ってしまうのですが、昨年はそんなに水温も高くなかったとのことで、これが原因ではないそうです。
そして次の可能性が「前年の漁で獲り過ぎる」こと。
昨年は数の調整のために早めの時期に漁を切り上げていたので、これも原因ではないそうです。
イカナゴは環境に影響を受けやすく、成長・産卵までにはたくさんの"関所"があります。
自然のことなのでいろいろあり、その原因を明らかにするのは簡単ではないそうなんです。
今はとりあえず、いかに数をキープしていくか、漁師さんたちとも協力して"対症療法"でやっていくしかないのです......と農林水産技術総合センターの方は語ります。(ライター:ツカダ)