「若者が集まる離島」海士町が目指す、さらなる「教育改革」とは
2015.01.30 13:30
日本の地域創生をリードする学びの場にしたい
学力向上については、高校連携型公立塾「隠岐國学習センター」をつくり、少人数指導でフォローを徹底した。
センターを立ち上げたのは2009年11月に移住した豊田庄吾さん。大手情報出版企業や人材育成会社の経験を活かし、現在はセンター長を務める。
すっかり島に溶け込んだ豊田さんは、
「ド田舎の最先端である海士町と、グローバルの最先端であるシンガポール、どちらも学ぶということをさせている」
「島の将来を担うグローカルリーダーを育成するとともに、(海士町を)日本の地域創生をリードする人材が学ぶ場にしたい」
と意気込みを語った。
これらの取り組みは着実に成果を上げている。生徒たちは島の資源を使った観光プランを立案し、2010年の観光甲子園でグランプリ(文部科学大臣賞)を獲得した。