「若者が集まる離島」海士町が目指す、さらなる「教育改革」とは
2015.01.30 13:30
過疎だから役立つ、最先端の情報通信技術
島の教育のデジタル化推進にあたっては、2014年3月に移住した指導スタッフの大辻雄介さんの働きが大きかった。
ベネッセコーポレーションでICT(情報通信技術)を用いた新規教育事業を開発した経験がある彼は、島前三島を結んだ遠隔授業を開講した。ネット放送授業は現在、週1回全国に向けて配信されている。
教育産業のプロフェッショナルとして自信をもっていた大辻さん。ところがいざ海士町に移住してみると、「地域」という要素が欠けていて、しかもそれはとても大きいことに気づかされたそうだ。
「地域の課題を教育とICTで解決することは、海士町だけでなく日本に偏在する課題。これを自分が解決するんだと考えると、非常にワクワクする」