さよなら隠れた仙台名所「X橋」

2014年7月11日 19:26

「X橋」(えっくすはし)の愛称で親しまれ、JR仙台駅北側にあった旧宮城野橋が、2014年7月10日未明に多くの市民に見守られながら撤去された。

X橋(旧宮城野橋)(Kinoriさん撮影、Wikimedia Commonsより)
X橋(旧宮城野橋)(Kinoriさん撮影、Wikimedia Commonsより)

仙台の東西主要ルートの一部だった

初代のX橋が建設されたのは大正時代。

江戸時代から戦前まで仙台の東西を走るメイン道路といえば、仙台城大手門から東に延びる「石巻街道」(元寺小路と名掛丁)だった。
これが東北本線開通によって分断されてしまう。線路東側の仙台城址には陸軍の施設、一方の西側には練兵場(現在の宮城野原公園総合運動場。宮城球場のあるところ)があった。当初は踏切が設置されたが、東北本線の輸送量が増えるにつれ往来に支障をきたすようになった。

1921年、陸軍の要請により初代のX橋は開通した。

市を襲った大空襲を橋は耐え抜く。下の写真は、1946年に仙台駅上空から撮影された写真。東北本線の線形は「(」になっていて、中央付近に「>-<」の構造物がある。これがX橋だ。

国土地理院「地図・中央写真閲覧サービス」より)
国土地理院「地図・中央写真閲覧サービス」より)

戦後の混乱期からしばらくは、米兵や娼婦、身寄りのない人が周辺に集まり、独特の雰囲気を醸し出していたという。小説の舞台にもなった。

現在の仙台は戦後の区画整理によって広い道路が縦横に貫く。かつてほどのにぎわいはないけれども、旧X橋は完成当時の雰囲気をよく残していた。

しかし駅の東西で再発が進み、片側1車線では増大する交通量に対応しきれなくなったことから、新しい橋に架け替えられることが決まった。新宮城野橋は一部完成し片側1車線が開通している。2年後には3車線になる予定だ。

レトロな雰囲気を醸し出しているレンガアーチ等についてどのような形で保存するか、市も検討しているという。

「おつかれさま」の声が続々...

時代の流れとはいえ、ニュースに接した市民の多くが名残惜しそうなつぶやきをツイッターに残している。「おつかれさま」というコメントが目立つところに、地元の人々のX橋への思いが伝わってくる。

宮城県 最新記事
2018/6/17

日本は高齢化が進んでいるが、元気なお年寄りは増えている。地域のために「生涯現役」で活躍していただくのは大変ありがたいことだ。しかし、世代交代となると、なか...

2018/6/17

2019年4月末に天皇陛下が退位し、翌5月1日、新天皇の即位に伴い、元号は変わる。今の元号「平成」と名がつく月日は、2018年で終わることになる。ツイッタ...

2018/6/17

[OH!バンデス - ミヤギテレビ] 2018年6月8日放送の「うみの杜にっき」のコーナーで、ヒトデについて紹介していました。仙台市宮城野区にある「仙台う...

2018/6/16

徳島県で毎年8月に行われる伝統芸能「阿波おどり」で、2017年まで行われていた「総踊り」を18年は行わない、と各メディアや公式サイトで伝えられた。例年、一...

2018/6/16

漢字の読み書きなどの能力を計る、漢字能力検定(通称「漢検」)。2018年6月12日、その17年度都道府県別合格率が、日本漢字能力検定協会(京都市)から発表...

注目情報
北九州市

レトロな建造物から角打ちまで。市政55年を迎えた北九州市を紹介!

関連サイト

独自の視点でビジネス&メディアをウォッチ。毎日更新。

セール、クーポンから新商品情報まで、その日に使える掘り出しもの情報満載!

↑上へ