広島「ウサギの島」に異変 観光客の迷惑行為で崩れる生態系

2019年11月 4日 06:00

観光客のエサやりで...

たくさんのウサギが生息する大久野島。国内外から多くの観光客が訪れる、人気の観光地です。

2013年頃から、SNSなどで話題となり、観光客が急増。しかし、観光客が増えたことにより、島を取り巻く環境に様々な問題が起きています。

耳がちぎれてケガをしているウサギなど、ケガをしているウサギが島にはたくさんいます。

その一因となっているのが、個体数の増加によるなわばり争いの激化。島を管理している環境省によると、ウサギはなわばり意識が強く、特にオス同士は相性が悪いと死ぬまで喧嘩したり、気性が荒いところもあるということです。

これまで700匹ほどだったウサギは、1000匹に増加しています。

ここまで急速に繁殖した原因は、観光客によるエサやり。

観光客は、ウサギと触れ合うことを楽しみに島を訪れています。しかし、島内ではエサは売られていないため、観光客は自分で持ってきています。

環境省は、エサやりに関して、自然な状態が望ましいとして推奨はしていないものの、禁止にはしていません。

大久野島のホームページを見てみると、お菓子やパンを食べさせないで、という注意書きはあるものの、エサの種類や量に、明確な規定はありません。

エサやりの明確な規定がない大久野島では、観光客がエサを持ってくるものの、多すぎて食べきれないのが現状。

エサが残されることにより、イノシシやカラスといった害獣も増加し、動物の間で病気が蔓延したり、子ウサギが襲われるなど、命の危機もあります。きちんと世話をする人がおらず、島の生態系のバランスは崩れる一方。

環境省も、これまでの方針を変えていく意向を示していますが、解決の糸口はまだ見つかっていません。

ウサギが幸せに暮らせる環境を作ることが課題ですね。

(ライター:tama35)

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