縄文時代の住居から〝美しすぎる石器〟発見される 長野・井戸尻考古館「使わず、眺めたり、人に自慢していたんだろうな」
ある縄文人にとって、それは宝物だったのかもしれない――。
2026年6月4日、長野県諏訪郡富士見町にある「井戸尻考古館」の公式Xアカウント(@idojirikoukokan)が紹介した「黒曜石の石鏃」が注目を浴びている。
「鏃」って何? 読めない! と驚いた読者もいるかもしれないが、「鏃」は「やじり」または「ぞく」と読む。そう、弓矢の先端に取り付ける武器である。狩猟や、戦いの際に使用されるのが一般的だが、儀礼に用いられることもあったらしい。
それが、まるで宝石のようにキラキラと輝いている。黒曜石というと真っ黒なものだと思っていたが、これは透明だ。
この美しい鏃について、井戸尻考古館は次のように続ける。
「欠けもなく、住居から見つかったこの石鏃、たぶん一度も使われていません。
完璧な仕上がりのこの石器を、大事に持っていた縄文人。
時には眺めてふふっとしたり、人にみせて自慢したりしていたかもしれません」(井戸尻考古館の公式Xアカウントの投稿より)
なんともロマンチックな推察に、Xには9500件を超えるいいねのほか、こんな声が寄せられている。
「なんて綺麗な鏃!」
「これが矢じり? 美しすぎる」
「古代の人が使わずに大事に取っていた、会心の出来の黒曜石の矢じり美しい」
「使いたくなかった気持ち凄く分かる。 それほどまでに美しい鏃だ」
「出来が完璧すぎてもったいなくて使えない説わかる」
「縄文人すげぇ」
縄文遺跡から発見された「黒曜石の鏃」とはいったいどんなものか? 井戸尻考古館に詳しく聞いた。