「1歳の子を抱っこして新幹線に乗った私。荷物も多いし座りたかったのに...」 新米ママの思い出
Uさんが思い出すのは、30年以上も前のある日のこと。
その日彼女は、1歳の息子を抱いて実家に帰ろうとしていた。
しかし、乗り込んだ新幹線は満席で......。
<Uさんからのおたより>
32年前のことです。私は一歳の息子とふたりで、新幹線で実家のある静岡に帰ろうとしていました。
前に息子を抱っこ、後ろにオムツなどが入った大きいリュックを背負って、東京駅から新幹線に乗りました。
新幹線はとても混んでいて、通路を歩いて空いてる座席を探しました。
腕は重いし、泣きそうで...
一歳とは言っても重く、座りたかったのですが、残念ながら満席。空いてる座席はひとつも見つからず、仕方なく今歩いてきた通路を戻り、デッキで息子を抱いて立っていることにしました。
腕は重いし、泣きそうでした。
しかしその時、その車両の前の方から若いサラリーマンの男性が、私が立っているところまで通路を早歩きで追いかけてきて、
「僕の席に座ってください!」
と声をかけてくれたのです。
私は申し訳なく思い、「いえ大丈夫です、お気持ちだけで。ありがとうございます」とお断りしたのですが、「僕も家に同じくらいの子供がいるので」と笑顔で仰ってくださって......。
何かお礼をしたくて...
最終的に、有り難く席を譲っていただきました。
何かお礼がしたいと思ったので、新幹線で飲もうと思って自販機で買っていた缶コーヒーをお渡ししました。
その方は「ありがとうございます、いただきます」と渡した缶コーヒーを片手で掲げて、笑顔で気持ち良く受け取ってくださいました。
泣きそうに心細かったときに座席を譲ってもらったことだけでなく、お互いの気持ちを分かり合えたように思えたことが、涙が出るほど嬉しかったです。
32年も前のことですが、今でもあの方の笑顔や、大変な時に親切にしていただいたことは忘れておりませんし、思い出しても有り難くて涙が出ます。
どこにいらっしゃる方かもわかりませんが、きっと素敵なお父様になられていることと思います。
直接お礼をお伝えすることはできませんが、あの時は本当にありがとうございました、と伝えたいです。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
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