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都会の友人に〝下品な田舎料理〟を出した母 息子は思わず怒ったが...若人たちを魅了した「新潟のおもてなし」

松葉 純一

松葉 純一

2025.06.11 08:00
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えだまめ県、新潟。

実は、新潟県は全国でも有数の枝豆産地だ。

農林水産省・総務省統計局の調査で、新潟県の枝豆の作付面積・消費量は全国1位。JA全農にがたの公式サイトによれば、枝豆が一番成長する時期の日照時間が長いため、たっぷりと日光を浴びて糖分をしっかり蓄積した旨味のある枝豆が育つという。品種も豊富で、県内の生産者同士もよりおいしい枝豆を作るための努力を重ねているそうだ。

しかし出荷量は全国7位と順位を落とす。これは「あまりに美味いので自分のところでたべてしまうから」という説もあるらしい。実際、農林水産省の「令和5年産野菜生産出荷統計」を見ると、新潟の枝豆の収穫量と出荷量の差は、1000トンもあった。

画像提供:公益社団法人 新潟県観光協会
画像提供:公益社団法人 新潟県観光協会

ただ、大学時代のビバ松さんには、枝豆が新潟名物だという認識はなかった。近所の農家がお裾分けで持ってくるようなありふれたものなのだったという。それを大喜びで食べる友人たちを見て「きょとんとしましたよ」とビバ松さん。

しかしその後、東京の居酒屋で枝豆を食べた時に、自分でも新潟の枝豆のおいしさを痛感したそうだ。ついでに、量の多さも。

「新潟の枝豆は、なんでうまいんですかね。豆系は採った瞬間から鮮度がおちていくという方がいましたが、これなのかと。
朝取りで枝付きを買い、そのまま房をもぎ、塩もみしてさっとゆでるだけ。とてもおいしいです」(ビバ松さん)

ビバ松さんのお母さんがそんな新潟の枝豆のおいしさを、若人たちに伝えようとしてから、約30年。ビバ松さん自身も当時の振る舞いは若気の至りだったと反省し、今では率先して地元の産物のPRに努めているそうだ。

そして2025年6月4日、新潟県も県産えだまめをさらに広めるために動き出した。

「えだまめ県、新潟。」――そんなキャッチコピーを携え、県外に向けてもアピールを行っていくという。

「えだまめ県、新潟。」PRポスター(県公式サイトより)
「えだまめ県、新潟。」PRポスター(県公式サイトより)

新潟で、採れたての枝豆をザル盛りで食す。一度は経験してみたいものだ。