奈良県の〝奇抜すぎるチラシ〟配る直売所にネット驚がく かつての面影や色んな卵が空中に...その意図は?店長に聞く
「きっかけ作りの場」にしたい
取材に応じた店長の金森省太さんによると、同店は3年前にオープン。当初から、定期的に旬の野菜や果物、食料品などのフェアを開催していた。
ただ、今年の7月に店長の座を引き継いだ金森さんには、ただ毎年同じような時期に同じ商品を売るフェアを開催するのではなく、「普通と違うやり方で売ってみたい」という思いがあったという。
「同じフェアを開催するなら、大手のスーパーではできないような、どこよりもふざけたテイストでやってみよう、というのが始まりです。直売所として、お客さんは勿論、従業員も含めて皆に楽しんで貰えるようなイベントにしたかったんです」(金森さん)
金森さんの言う通り、同店の公式Xアカウントには、過去に開催されたフェアに関する奇抜なチラシがズラリ。
イベントは基本的に毎週の土日に開催。直近の12月21・22日には「店長のおたんじょう日会」という、もはや名前だけでは何のフェアかも想像がつかないものを実施していた。
ちなみに記者がその内容を聞いてみると、年末の野菜の特売が行われたほか、「店長に『おめでとう』を言ったらお菓子プレゼント」、「店長のおすすめ商品を賞品にしたじゃんけん大会」といった催しを行ったそうだ。
「定期的に行っているこうしたイベントは、お客さんに商品や、それらを提供してくれている農家さんたちのことなどを知ってもらう『きっかけ作りの場』にしたい、ということを重視してやっています」(金森さん)
そんな店長の思いから行われている取り組みは、お客さんからの反響も良好。7月以前と比べて来客数が5~10パーセントほど増えたほか、チラシで打ち出した商品の売り上げも上がったそうだ。
人々を楽しませようと作られたユニークなポスターは、地元のお客さんや働く人たちだけでなく、全国のXユーザーにも笑顔を届けたらしい。こんな声が寄せられている。
「素敵なスーパー!」
「毎回行くのが楽しみになりそう」
「確実に楽しんでるのが伝わってきていいですね~」
「うちの近所でもやってくれー」
金森さんは、今後も定期的にイベントを開催していくつもり。
「とりあえず1年は毎週続けていきたいと思っています。そうして続けていく中で、もっと奇抜に、もっと皆に楽しんで貰えるようなイベントに発展させていきたいです」
と、意気込みを語った。