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「大地震の翌日、誕生日の息子と近所のスーパーへ。個数制限があるのに、隣に並んでた老夫婦が...」

Jタウンネット読者

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2024.11.01 06:00
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Xユーザー・Yさんの息子さんは、誕生日が来るたびに2018年の誕生日のことを思い出す。

それは、北海道胆振東部地震の翌日。ライフラインが復旧する見通しも立たないなか、一家が出会ったのはとある老夫婦だった。

大地震翌日、スーパーで(画像はイメージ)
大地震翌日、スーパーで(画像はイメージ)

<Yさんの体験談>

北海道胆振東部地震は、息子の7歳の誕生日の前日の明け方に起こりました。

誕生日当日は電気もつかない中、近所のスーパーが開くというので家族で並ぶことに。

個数制限のある買い物へ(画像はイメージ)
個数制限のある買い物へ(画像はイメージ)

そこで息子に「ごめんね。今日お誕生日だけど今年は何もしてあげられないね」と謝っていると、それを聞いていた年配のご夫婦が話しかけてきたのです。

「ケーキの代わりにはならないかもしれないけれど」と言って、老夫婦は...

「あら? お誕生日? 何歳なの?」

私たちは隣に並んでいるお2人と少しお話しながら、順番を待ちました。

さて、スーパーが開くと言っても、買えるのは菓子パンや少しの缶詰だけです。もちろん個数も決められていました。

そんな買い物を終え、帰ろうと思ったその時。先程のご夫婦が息子に近づいてきて、こう仰ったのです。

「ケーキの代わりにはならないかもしれないけれど、お誕生日おめでとうね」

そして、チョコレートのパンを2袋、手渡して下さいました。

誕生日の息子に老夫婦が...(画像はイメージ)
誕生日の息子に老夫婦が...(画像はイメージ)

買える個数には制限があるというのに。ライフラインの復旧だって、まだ目処が立っていなかったのに......。

息子は誕生日が来ると、いつもあの日のことを思い出して話しています。

もう一度会えたら、見ず知らずの息子の誕生日をお祝いしてくれたこと、改めてお礼が言いたいなって思います。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、ありませんか?

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている――。そんな人も、読者の中にいるかもしれない。

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