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「臭くて汚いドブに落ち、ズブズブ沈んでいく友達。脇を歩いていたスーツの男性はその姿を見ると...」(神奈川県・40代女性)

Jタウンネット読者

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2024.10.31 06:00
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<Kさんの体験談>

今から30年以上も前の夏の日のことです。私は小学校1年生くらいだったと思います。

近所のお寺の脇を流れる川、というか臭くて汚い、底の見えないドブ川。そのドブに落ちないように細い淵を歩いて友達と二人でザリガニを探していました。

ザリガニを探して(画像はイメージ)
ザリガニを探して(画像はイメージ)

すると突然、友達が足を踏み外しドブへ落ちてしまったのです。

私はパニックになりその手を必死に掴んで引き上げようと頑張りました。

川底はまるで沼のよう。ズブズブと足が入っていってしまうので、もうすぐ友達の首元まで水位が!

その時、ドブの脇の歩道を歩いていらっしゃったスーツ姿の男性が驚いた表情で一目散に走ってきて腕まくりをし、友達の手を一緒に掴んで引き上げてくださったのです。

友だちがドブに落ちて…(画像はイメージ)
友だちがドブに落ちて…(画像はイメージ)

そして次の瞬間、サッと走り去って行かれました。ヒーローのようでした。

1分あったかどうかの出来事でしたが、その間、誰も一言も声を発することはなく、幻のような現実でした。

あの方が通りかかって助けてくださらなかったら子供の私たちは二人で溺れていたかもしれない、と思うとゾッとします。

当時、親が近所を回って助けてくださった方を探したのですが、とうとう見つからなかったそうです。

あの時助けて下さった方、本当に本当にありがとうございました。

私たちを目にした瞬間、一瞬の考える隙もなく体が勝手に動いたように助けて下さった様子を、今でも鮮明に覚えています。

やがてその川は整備され鯉が住めるようになり、その後いつ埋め立てられたのか、今では歩道に変わっています。

あのドブは埋め立てられて(画像はイメージ)
あのドブは埋め立てられて(画像はイメージ)

昭和時代の面影はすっかり無くなりましたが、その時のことは一生忘れられません。

感謝の気持ちは年々増すばかりです。


誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、ありませんか?

名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている――。そんな人も、読者の中にいるかもしれない。

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読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談内の場所や固有名詞等の情報を、プライバシー配慮などのために変更している場合があります。あらかじめご了承ください)

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