「住み込みバイトで寝るのは6人の相部屋。布団をかぶった私の横で、同室の連中が...」(千葉県・50代男性)
2024.10.17 12:31
夜、怒鳴り声が聞こえて...
自堕落な生活を見つめ直すため、誰とも話さず打ち解けず独り黙々と、そして悶々と皿を洗う日々。
離婚して出て行ったお袋が作った借金を返済するためのカネを貯めるため、食事はカロリーメイトと、飲み物はペットボトルに汲んだ井戸水。住まいは6人の相部屋だった。
そこでは、20歳そこそこの誰とも話さない生意気な若造を揶揄おうとでもしたのか、同室の連中は寝床の横で連夜麻雀。それでもオレは背を向け布団を被って寝ていた。
そんなある夜、怒鳴る声が聞こえた。
「そんなんじゃ彼が寝られないじゃないか!」
その声をきっかけに、麻雀の音は止んだ。30代くらいのコックらしき人が声を上げてくれたのだった。
それ以来、夜の麻雀はなくなった。