「お母さん、引っ越ししはったもんね」
周りはもう薄暗くなっていて、途方に暮れていたのですが、近所のおばちゃんが私を覚えていて、名前を呼んでくれました。
「お母さんの所に来たとね。お母さん引っ越ししはったもんね」
この言葉にまた涙がこぼれました。
すると、おばさんは「ちょっと待っとってね」と言って、15分ほどその場を離れられました。
そして「年賀状の来とったけん104で電話番号調べたら番号の分かったけん! おばちゃんの家から電話せんね」と迎えに来てくれたのです。
おばさんの家から電話をかけると、母親が出ました!
そして私は無事、母に引き取られることになったのです。