「台所から毎日わが家を覗く隣家のおばさん。ある日、7歳の私に手招きすると...」(埼玉県・50代女性)
2024.09.30 14:30
近くに住む親せきは、知らんぷり
毎日、待てど暮らせど帰らぬ母親を泣いて過ごしていました。
近くに住んでいた母方の両親や兄弟夫婦は見て見ぬふりで、食べる物もなく、淋しさばかりが募りました。
隣の家のおばさんは、台所に立つといつも心配そうにうちを見てくれていました。おばさんの家の台所の窓からは、私が1人テレビをみている姿が毎日見えて居たのでしょう。
そしてある日、そのおばさんが外に出てきてコソコソ私に手招きをしました。
近くに寄ってみると、なんと、作りたてのカレーを下さったのです。「お腹空いてるでしょ?毎日はできないけれど、食べなさい」と言って......。
当時の私には少な目の量ではありましたが、毎日学校の給食しか食べられない私にとっては、天国でした。