「愛知県は秘境の宝庫」 暑さ忘れるほど涼やかな〝7月の渓流〟に反響
猛暑が日本列島を襲っている。
危険な暑さとはよく言ったものだ。油断すると、熱中症になりかねない。
札幌でも気温30度を超えていた2024年7月18日、Xに投稿された1枚の写真が、人々の心を掴んだ。
深山からの湧水であろうか、透明度の高い澄んだ水が穏やかに流れている。
「見ているだけで涼しげです」「涼しさが伝わってきます」「マイナスイオンたっぷりですね」といったかんそうがよせられている通り、いかにも涼しげな渓流だ。
長野県とか山梨県とかにある、いわゆる"避暑地"の光景だろうか、と想像してしまったのは筆者ばかりではあるまい。
ところが投稿者・Kanata(@asagi_photo0921)さんは、写真に「神秘的な涼を感じる愛知の渓谷」というコメントを添えていた。
愛知県......あまり避暑地のイメージはないが、こんな場所もあったのか。
いったい撮影地はどこ? Jタウンネット記者は、Kanataさんに詳しい話を聞いてみた。
足を水に浸け、涼みながら撮影した
「足元にある自然の美しさや繊細な風情を写真で表現するのが多いです。
特に最近は渓谷や海など、美しい水の透明感や神秘性を表現するのが大好きですね」
そう語るKanataさんによると、注目を集めた場所の名前は「くらがり渓谷(闇苅渓谷)」。
愛知県岡崎市にあるこの場所を撮影したのは、2023年7月22日午後3時半頃のことだったという。
「透明度の高い水でしたが、あえてフィルターをつけ反射させて水面の質感を際立たせています。透明度の高さに感動して、足を水に浸け涼みながら撮影していました」
くらがり渓谷は、本宮山県立自然公園の南西部に位置しており、渓谷沿いでは、バーベキュー、キャンプ、マスつりなどの川遊びも楽しめるという。
「愛知県は、東に行けば行くほど、山も多く自然がとても豊かで秘境の宝庫なんです」(Kanataさん)
大都市がある県の、自然豊かなエリア。実はよく知らない......という人も多いかもしれない。
改めて調べてみると、思いがけない発見が待っているかもしれない。