兵庫県民が作った「兵庫県の地図」がカオスすぎて2.3万人困惑 「謎地域多過ぎw」「うーん、ヒョーゴスラビア」
読者の皆さんは、自分が住んでいる都道府県についてどれくらいご存じだろうか?
特に意識して覚えようとせずとも、「あの辺は○○が有名」「○○するならこの辺に行く」くらいのイメージは自然と頭に入っているという人も多いだろう。
そんな「地元民が思い描くイメージマップ」を作ってみた兵庫県民が、X上で注目を集めている。
こちらは、兵庫県在住のフリーイラストレーター・3DCGモデラ―のぺむうどん(@Udon_panru)さんが2024年7月14日に投稿した画像だ。
「地図の右下あたりの山の近く」に住んでいるというぺむうどんさんが「阪神民からみたアルティメット兵庫県地図」として発表したのは、エリアごとにいくつにも色分けされた兵庫県の地図。
しかし、市区町村ごとに分けられているというわけではなさそうだ。例えば、姫路市の周辺は大雑把に「姫路城」と記されていたり、北部の日本海側はすべて「カニと温泉」になっていたり。あと「謎」のエリアが、かなりデカい......。
関東民の記者にはいまいちピンと来ないが、県民にはわかるのだろうか......?
ともかく、Jタウンネット記者は16日、地図作成の経緯についてぺむうどんさんに話を聞いた。
カオスすぎる土地、兵庫
ぺむうどんさんが投稿のマップを作ったのは14日のこと。ただ、構想は10年以上前から温めていたという。
「かなり昔にバカ日本地図というネタに全振りした全国地図があり、これの市区町村版があれば面白いなというのが前々からあって、このたび実際に作ることにしました」(ぺむうどんさん)
制作にあたっては、フリー素材の市区町村境界ありバージョンの白地図をベースとした。
そこへ、各地域ごとにぺむうどんさんの思う「最も有名(印象に残っている)もの」を当てはめ、ペイントソフトを使って色分けしていったという。
やはり気になるのは、兵庫県の内陸部の多くを占める「謎」と表記されたエリア。
その意図についてぺむうどんさんは、「自分を含め県民の大多数が(そこに在住している人を除き)そこに何があるのか、そもそも自治体名すら分かっていない(難読漢字が多い)ためにそのように表現しました」と説明する。このあたりにある自治体と言えば、宍粟や朝来で確かに難読。さて、皆さんは読めるだろうか?(正解は記事末尾で!)
そして、謎エリアについて「そこに何があるのか、そもそも自治体名すら分かっていない」と考える理由についても、ぺむうどんさんは見解を述べてくれた。
「元々兵庫県は5つの国で構成されており、明治期に1つの県として強引に統合された歴史があります。そのために、県民はそもそも『兵庫県民』としての一体感が薄いがゆえに、他地域への関心が少ない事情があると思われます」(ぺむうどんさん)
阪神エリアの学校で育ったというぺむうどんさんも、社会科の授業で学んだのは専ら阪神地域のことだけで「播磨や但馬の情報は独学で得てきました」とのこと。
「雑すぎると炎上の原因にもなりかねませんが、正確すぎるとただの観光地図になってしまい、誰の目にも止まらなくなる可能性が上がります。
なので、正確性を持ちつつネタ要素(地名の言い回しなど)を残す工夫に苦労しました」(ぺむうどんさん)
確かに、「医者の名産地」は"やぶ医者"の語源とされる名医が住んでいたとも言われる、養父(やぶ)だしね......(※語源には諸説あり)。
なかなかなパワーワードのオンパレードで思わずクスリとしてしまう兵庫県マップに、X上では2万3000件以上のいいね(17日夜時点)の他、こんな声が寄せられている。
「うーん、ヒョーゴスラビア」
「こんなに複雑だと、社会科の授業で覚えることがたくさんあって大変そうですね」
「謎地域多過ぎw」
「これでも残る謎エリアがスッゲー気になってくるw」
読者の皆さんの周りにもし兵庫県出身の人がいたら、一度この地図を見てもらって反応を見てみるのも面白いかもしれない。
さて、最後に正解発表。宍粟は「しそう」、朝来は「あさご」と読む。