「私の会社の前を朝から晩までうろつく汗だくの男性。『ちょっとおかしい』と感じて...」(千葉県・60代女性)
夜になってもまだ...
その後は仕事をしていても落ち着かず、時々外を見るようにしていました。
すると、会社の前の道路を挟んだコンクリートの塀に座っている男性を見つけたのです。
その人のもとへ行き「大丈夫ですか?」と聞いたところ、「はい」という返事が帰ってきました。
他の人達にも何度か同じように声をかけられうんざりしているのかもとも思い、そのままそれ以上のことは聞けず、事務所に戻り仕事を続けました。
でも、やっぱり気になって会社から出たり入ったりウロウロ。同僚たちも知っていて「どうしたんだろうね」と言うだけでそれ以上のことは何もわからないままです。
その後、警察の方がきてくれたらしいのですが、「大丈夫」と言われてそのまま帰って行ったとのこと。
その内、私が退社する時間が近付いてきましたが、そのままでは帰れない気がして、勇気を振り絞り冷蔵庫にあった缶ジュースを持って外に出ました。
「いて欲しい」との願いが届いたのか、そこにその男性は座っていました。
断られるかもしれないと思いながらも「良かったらこれ飲んでください」とジュースを渡したら頭を下げて受け取ってくれました。
少しだけほっとして、その日は帰りました。