「インプラントは出来ないが企業誘致は俺に任せろ」 埼玉で「きぬた歯科」と看板合戦?謎のコラボが生まれた理由に迫る
埼玉開発「コラボ看板、どこで知られたんですか!?」
実はJタウンネットでは、埼玉開発が掲出している"きぬた歯科オマージュ看板"がこのところネット上でしばしば話題になっているのを、確認していた。そして2024年1月24日、どうしてこんな看板を出しているのか同社に取材しようと電話をかけたところ......なぜか電話口の相手が驚いた様子。
そして、こんなことを言ったのだ。
「弊社ときぬた歯科さんのコラボ看板が出るのをどこで知られたんですか!?」
えっ......知りませんけど......。この看板って、コラボなの?
動揺しつつ、よく聞いてみると、これまで同社は単なる「オマージュ看板」を出していた。しかし、この度きぬた歯科と正式にコラボすることになり、2024年2月に「アンサー看板」を立てる運びになったのだという。
埼玉開発は、記者がこの情報をどこかから嗅ぎつけて電話してきたと思ったのだ。
信じてほしいのだが、編集部員は誰ひとりとして、本当に、何も知らなかった。それなのに、奇跡的なタイミングで電話をかけていたのだ。
これはもう、運命かもしれない。Jタウンネット記者は、埼玉に向かった。
まずやってきたのは、日高市にある埼玉開発の本社。不動産仲介業や企業誘致などを行う同社の代表取締役が、真ん中の横手昇氏だ。
広報担当者によると、同社では5年ほど前から、地元・日高市の魅力を知ってもらえるような、ユニークな看板を掲出していた。
そして23年8月ごろ、初めてのきぬた歯科オマージュ看板が誕生したという。
彼はなぜ看板になったのか。なぜ、きぬた歯科風に顔を出したのか。記者の質問に、横手代表が答えた。
「日高市内で企業誘致をしているのは、うちの会社だけです。そういった活動をあらためてもっと広く周知したいと考え、何かインパクトのある看板を出したいと思っていました。 色々と考えていた中で、広報担当者に『きぬた歯科の看板を参考にしてはどうか』と言われ、この看板を出しました」