「おい、地元なにやってんだwwwww」 ふるさと納税で「ペストマスク」貰える市が話題→なぜ返礼品に?制作者に聞く
2023年も残りわずか。駆け込みでふるさと納税を利用しようとしている人もいるだろう。
寄付できる金額が結構ある人は、いまX上で話題の滋賀県長浜市の返礼品をチェックしてみてほしい。
「長濱レザーのペストマスク」である。
ペストマスクは、中世ヨーロッパでペストが流行した際、治療にあたる医師が身に着けていたもの。正直、令和の日本でどう使えばいいのか全く分からないが......X上ではこんな声が寄せられている。
「思い切った返礼品だな~」
「は?欲しすぎるんだが?」
「『なんでよ』の一言しか出てこなかったが、ちょっと欲しい」
「おい、地元なにやってんだwwwww」
返礼品のラインアップに、ペストマスクが入ってきたのは何故なのか? Jタウンネット記者は地元に聞いた。
ペストマスクを返礼品で貰った人はいる?
21日、記者の取材に応じた長浜市こども若者応援課のふるさと納税担当者によると、ペストマスクは市内にある革工房・MATCH Leather Worksが製作したもの。工房側の希望で返礼品に登録されたという。
MATCH Leather Worksを運営するのは、町本卓也さん。なぜペストマスクを返礼品に登録したのかを記者が尋ねると、「コロナ禍の魔除けとして」と答えた。
「返礼品に登録したのは、2年ほど前。コロナ禍とあって、実用性はともかく、魔除けや混乱が収束してほしいとの願掛けもかねて、返礼品として希望を出しました」(町本さん)
また、コスプレやインテリアとしての利用もオススメとのこと。
町本さんが手掛ける製品は、長浜市がある湖北地域の風習・べんがら塗りを活用して仕上げた「長濱レザー」を使用している。水汚れや小キズに強く、塗装の際に使用する渋柿によって、防カビ効果も期待できる素材だ。
返礼品への出品には、「長濱レザー」そのものと、「市で面白いものが作られていること」をアピールできるという考えもあったと町本さん。
「長濱レザーのペストマスク」をふるさと納税でゲットするためには、26万7000円の寄附が必要だが、市によると22年は1人、受け取った人がいる。
MATCH Leather Worksからはコインケースやキークロシェットなど、1万円台の寄付でもらえる製品も出品されているため、気になった人はふるさと納税サイトを覗いてみては。
滋賀県 長浜市 【ふるさと納税】長濱レザーのペストマスク