「閉店間際に入った田舎の中華料理店。私たちの他に客はいないのに、厨房のおじさんが...」(福岡県・50代男性)
ヒッチハイクをしたら...
翌日は50キロ先まで歩き、夜の公園でテントを張っていたら、近所の人がやってきてみかんやまんじゅうをくれた。
更に翌日、いよいよ鹿児島県に入って峠を超えるころ、雨が降り出してびしょ濡れになった。
ヒッチハイクをしようとボードに峠を超えた町の名前を書いたが、誰も止まってくれない。
大きな荷物と相棒を物陰に隠し、一人でボードを上げると、次に来た車がすぐに止まってくれた。二人で荷物をもって駆け寄ったら、50代ぐらいの夫婦がぎょっとしていたが快く乗せてくれた。
びしょ濡れの私達を乗せると、大雨なのに窓を全開にして走る。私たちがあまりに臭かったからだろうか......。
例によって、何をしているのか、どこから来てどこまで行くのか、定番の話をすると、なんとそのご夫婦の娘さんが私達と同じ大学だということがわかった。
翌日、トボトボと歩いているときにこのご夫婦が私達を探しに来て応援してくれた。本当に良くしていただいた。