「残ったドリンク流す場所」じゃありません えちごトキめき鉄道の観光列車に残り続ける「昭和の遺産」
突然だが、みなさんは「痰壺(たんつぼ)」をご存じだろうか。
その名の通り、痰を吐き入れるための壺である。明治時代には結核の予防のために、学校や病院、駅や電車内などにそれを設置するよう省令が出されるなど、人が集まる場所にはあって当然の存在だったようだ。今となっては公共の場で見かけるケースはまずなくなったと思っていたのだが......。
実は、現役の鉄道車両の中に残っているものがあるらしい。
こちらはXユーザーのろくいち(@east_japan)さんが2023年8月28日に投稿した写真。新潟県上越市の鉄道会社「えちごトキめき鉄道」が運行する観光急行の洗面台を写したものだ。その脇に小さな丸いものが見えるだろう。
これについてろくいちさんは、次のように呟いている。
「洗面台をよく見ると脇に痰壷(たんつぼ)が残ってるんだよ。今の鉄道では絶滅したものだからある種時代の記憶ともいえる」
本当に、痰壺なのか? Jタウンネット記者は31日、えちごトキめき鉄道を取材した。