「生まれた時から耳が聞こえない私。話しても通じないのに担任の先生が『誕生日会の司会』に指名してきて...」(山形県・40代女性)
シリーズ読者投稿~あの時、あなたに出会えなければ~ 投稿者:Sさん(山形県・40代女性)
耳が聴こえないSさんは小学生の頃、地元の学校に通って、耳が聴こえる子供たちと一緒に学んでいた。
ある日、彼女は先生にクラスで毎月開催している「お誕生日会」の司会を頼まれる。
「どうせ通じないし自分がやっても意味がない」
そう思ったSさんは断ったのだが、先生はどうしても彼女に司会をさせたいようで......。
<Sさんの体験談>
生まれた時から耳が聴こえない私が、小学生だったころのことです。
小学校は地元の学校に通って、聴こえる子どもたちと学んでいました。聴こえる子供たちの中で自分だけ聴こえない、話が通じない(当時は手話が禁止されていて、どんなに下手でも声で話さないといけなかった&補聴器を付けても聴き取りが難しかったため)、授業も分からない...など色々な困難があり、その頃の私の劣等感はすさまじいものでした。