「生まれた時から耳が聞こえない私。話しても通じないのに担任の先生が『誕生日会の司会』に指名してきて...」(山形県・40代女性)
2023.07.24 16:06
放課後、先生のところに行くとまたしても...
放課後になって、「また司会の話かな?できるわけないよ...」と、重い気持ちで足を引きずるように先生のところへ行くと、開口一番「司会は考えてくれた?」と。
「ほらやっぱり」と思い、「無理です、できません」と言いました。
すると先生は、こう言ってきたのです。
「例えば紙に書いてみんなに見せたり、黒板に書いて進めたりなど色々な方法がある。出来ないことだけを考えて諦めるのではなく、できることを考えてそれをやってみて見てもらうのが一番いい」
本来ならここで目からうろこ......なのですが、当時の私はなかなかの意地っ張りで、すさまじい劣等感に支配されていたので、「何を言っているの?書くなんてできるわけないよ」と思い、しばらく首を横に振っていました。
それでも先生は「大丈夫!一度やってみて。先生もフォローするから」としつこく言うのです。
私はそのしつこさに根負けして、「もう、分かったよ!」と引き受けることにしました。