青森の玉子とうふは、まるで「茶碗蒸し」 何故こんなに具沢山?発明したメーカーに聞く
茶碗蒸し風が「玉子とうふ」のスタンダードに
当初は豆乳に液卵と調味液を加えて凝固させた「ハッピーちゃん」を発売。いわゆる一般的な玉子とうふだったが、不発に終わった。そこで、宏氏の母で近所の冠婚葬祭で料理を振る舞っていたキミエさんが「茶碗蒸しを真似て作る」というアイデアを与えたという。
宏氏は母のアドバイスを元にしっかり煮込んで味付けしたシイタケ・タケノコ・なると巻き・鶏肉を入れた「茶碗蒸し風の玉子とうふ」を発明。茶碗蒸しとの決定的な違いは、「豆乳を使っていること」だという。
木戸社長によると、約40年前に青森にあった「玉子とうふ」は木戸食品の「茶碗蒸し風」だけだった。そして青森の玉子とうふは「具沢山」がスタンダードに。その後、青森だけでなく秋田、岩手、北海道でもヒットしたという。
Jタウンネット記者は東京都中央区にある「青森県特産品センター」で木戸食品の「茶わんむし風玉子とうふ」を入手。食べてみることにした。
ダシの風味と、濃厚な卵の旨み。しっかりと味付けされた沢山の具が心を満たしていく。
関東で見かける茶碗蒸しとよく似ているが、暑い時期に食べるには冷たい玉子とうふがありがたい。
念のため、近所のスーパーで具なしの玉子とうふも購入して食べ比べてみたが、具沢山の「茶わんむし風玉子とうふ」のほうがお腹も満たされるし、満足感も高かった。
一気に「茶わんむし風玉子とうふ」のファンになってしまった記者に、木戸社長はもう1つ見逃せない商品を教えてくれた。
JR新青森駅・旬味館にある木戸食品直売店で販売されている「玉子とうふキーホールダー」だ。青森に行ったら、絶対買お......。