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川も干上がるほどの「熱量」だ...! 岐阜県河川課の力作「水難事故Q&A」を全人類に読んでほしい

松葉 純一

松葉 純一

2023.06.30 08:00
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ライフジャケットは「最低限」!

ライフジャケットについては、「水難事故Q&A」でも繰り返し繰り返し着用を促している。例えば、こんな感じ。

Q4.泳がなければ、少しくらいなら川の中に入っても大丈夫ですか?
――A4.川を甘く見ると重大な事故につながります。少しでも川の中に入るときは、ライフジャケットを必ず着用するとともに、十分注意して行動してください。
河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがありますので、川に入る場合は、最低限ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。 
例えば、足が藻で滑ったはずみで深みにはまり、そのまま流されてしまうかもしれません。こうしたとき、ライフジャケットを着用していないと、重大な事故に直結します。
Q20.ライフジャケットの重要性は分かりましたが、でも実際は、ほとんどだれも着用していないのではないですか?
――A20.エリア・時間帯によっては、川でのライフジャケットの着用率は70%を超えています。「川ではライフジャケットを着用する」が、新たなスタンダードです。
Q25.子どもには、自然と触れ合ってたくましい子に育ってほしいと思っているので、川遊びをする際に、贅沢なライフジャケットに頼るのは違和感があるのですが?
――A25.毎年、全国の河川で痛ましい水難死亡事故が数多く発生しています。
ライフジャケットを着用することは、贅沢どころか、最低限の水難事故リスク対策です。
浅い場所でもライフジャケットを!(画像はイメージ)
浅い場所でもライフジャケットを!(画像はイメージ)
Q30.水難事故が毎年たくさん起きていることは知っています。でも、「私だけは大丈夫」と思うので、ライフジャケットは着用しないつもりですが?
――A30.「私だけは大丈夫」と思うことは、楽観バイアスと呼ばれる、認知バイアスの一種です。

そして、Q34。「父はアユ釣りが趣味です。父の日に何をプレゼントすればいいですか?」

答えはもちろん「A34.ライフジャケットが良いと思います」。

毎年、アユ釣り中の水難事故が多発しています。アユ釣りにはライフジャケットが絶対に必要です。ライフジャケットをプレゼントすれば、あなたがお父様を大切に思っていることがまっすぐ伝わると思います。

このほかにも、多くのアンサーでライフジャケットに言及し、浅い場所で遊ぶつもりだろうが、川で泳ぐつもりがなかろうが、水辺で遊ぶときには用意するように訴えている。

そして、ライフジャケットを着用していればそれでOKということでもない。

「水難事故Q&A」のQ5「ライフジャケットを着用すれば、安全ですか?」への、河川課のアンサーは次の通り。

ライフジャケットを着用することで水難事故リスクを低減することができますが、河川は自然そのものであり、安全が保証されることはありません。河川は、非常に危険な場所であり、常に水難事故リスクがありますので、川に入る場合は、最低限ライフジャケットを着用するとともに、十分注意して行動してください。
なお、ライフジャケットの着用は、最低限のリスク低減対策にすぎません。逆に、ライフジャケットを着用せずに川に入ることは自殺行為と言っても過言ではありません。
川の危険性について知識を身に付け、アクティビティに応じヘルメット、ウォーターシューズ、プロテクター等を着用することが必要です。

ライフジャケットの着用は、大前提。川にどんな危険があるのかを知り、出来る対策は全て講じることが重要というわけだ。

最後に、全64項中63項目のQ&Aを引用する。

Q63.どうして水難事故防止の啓発をおこなっているのですか?
――A63.水難事故をなくすためです。
岐阜県内の一級河川では毎年水難事故が発生し、亡くなられる方もいます。水難事故で亡くなられた方のご遺族やご友人の悲しみは一体どれほどでしょうか。痛ましい水難事故をなくすため、岐阜県は一丸となって啓発に取り組んでいます。
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