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川も干上がるほどの「熱量」だ...! 岐阜県河川課の力作「水難事故Q&A」を全人類に読んでほしい

松葉 純一

松葉 純一

2023.06.30 08:00
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「川の危険は、見た目では、分からない」

この後、63項目の「水難事故Q&A」が続き、その中では、河川の危険性が繰り返し解説されている。それはもう、しつこいくらいに......。

その量と密度に圧倒される他ないページを読んだ人々からは、ツイッターにこんな声が寄せられている。

「ちょっと読んでみたけど、マジですごかった。でもきっと、読まないといけない人達にはなかなかこの内容と気持ちは届かない...。 届け」
「『川は、何事もなかったかのように、ただ静かに流れているだけです』ここ戦慄」
「川で流されたって通報で消防が駆けつけた頃にはもう亡くなってるし、川ってまじで怖いんすよ。 河川について知れば知るほど入るのが怖くなる」
「どの質問への回答も『川に近づくならライフジャケット!!!!!』が強くあらわれてるし、言わなくてもわかるだろうという部分を全ての質問で省略していないの、ほんと苦労が伝わる」
「久々にこれ見たけど、全ての想定問答に元となった水難事故が具体的にあるよね」

なぜこの圧倒的な熱量の「Q&A」を作ったのか。Jタウンネット記者は岐阜県に電話して、詳しい話を聞いてみた。

岐阜県美濃市前野・曽代間を流れる長良川に架かる美濃橋(先従開始さん撮影、Wikimedia Commonsより)
岐阜県美濃市前野・曽代間を流れる長良川に架かる美濃橋(先従開始さん撮影、Wikimedia Commonsより)

取材に応じた岐阜県河川課の担当者によると、サイトを整備し、「水難事故Q&A」を充実させ、水難防止啓発に力を入れはじめたのは、2020年。2022年からは、岐阜県県土整備部河川課の公式ツイッターアカウントを設け、SNSでの発信も積極的に行っている。

「鮎釣りや水遊びなどで、生命を落とされる事故が跡を絶たず、状況はなかなか改善されないことに危機感を感じて、啓発活動に力を入れることになりました」(岐阜県河川課担当者)

岐阜県には大きな河川が多く、人が集まりやすいポイントも各地にある。

「なかでも長良川流域の事故件数が多いようです。美濃市の美濃橋付近、関市の鮎ノ瀬橋付近、岐阜市の千鳥橋付近は、とくに危険です」(岐阜県河川課担当者)

広い河原があり、釣りやBBQ、キャンプに人気のある場所も、要注意なのだ。

岐阜県関市、鮎ノ瀬橋から望む長良川の上流側(Alpsdakeさん撮影、Wikimedia Commonsより)
岐阜県関市、鮎ノ瀬橋から望む長良川の上流側(Alpsdakeさん撮影、Wikimedia Commonsより
「川の危険は、見た目では、分からないことが多いのです。川を渡ろうとして、急に深くなることもあります。冷たい水が流れている場合もあります。川の危険性は、十分に認識していただきたいと思います」
「川遊びにライフジャケットは必須です。ライフジャケットを着用することを心がけてください」(岐阜県河川課担当者)
ライフジャケットは「最低限」!
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