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「開かない玄関の前で母を待っていた雨の日。凍えていた小学生の私にスーツの男性が『おじさんの家で...』」(栃木県・30代男性)

藤本 仁

藤本 仁

2023.06.09 11:00
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「どうしたの?」

その日は冬で、しかも雨。1時間程凍えて待っていると、スーツ姿の初老の男性に「どうしたの?」と声をかけられました。事情を説明すると

「おじさんの家で良ければお母さんが帰ってくるまで待ってるかい?」

と言われました。アパートの2軒隣の部屋ということもあり、甘えてお邪魔することにしました。

お話を聞くと、近くの大学に単身赴任か何かでお勤めされているらしく、私を飽きさせないように気遣ってくださったのか、色々とお話をしてくれました。

「寒いから飲んで」と出された暖かいミルクティーが、冷えた身体に染み込み、とても甘くて美味しかったことを30歳を超えた今でも鮮明に覚えています。

あのときのミルクティーがずっと記憶に......(画像はイメージ)
あのときのミルクティーがずっと記憶に......(画像はイメージ)

男性は私を預かっている旨の張り紙を玄関のドアにしていたので、1時間程で母が迎えに来てくれました。その方とはそれっきり会うことはありませんでした。

ほんの小さな親切かも知れませんが、あの時は本当にありがとうございました。

今も私の中では身も心も温まる思い出です。

誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!

Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。

読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージメール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度~)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。

(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談を編集して掲載しています。あらかじめご了承ください)

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