「かけうどんにカレーパン乗せただけ」 茨城生まれの仰天メニュー「たまげたカレーうどん」にぶったまげ
昨日――2023年6月2日、Jタウンネットは名代富士そばが考案した「カレーパンかつ丼」を紹介した。カレーパンの販売を検討していた富士そばが、そのアレンジとして試作した驚愕のメニューである。
詳細は『富士そば、衝撃の「カレーパンカツ丼」を開発するも発売ならず 3年後の気付き→「そのまま食うのが一番ウマイ!!」』をご確認いただきたいが、結論を言えば店舗での販売には至っていない。
しかし、似たような発想をして、しかも実現させてしまった店が、茨城県に存在している。
情報を聞きつけたJタウンネット記者は、茨城県猿島郡五霞町の「道の駅ごか」まで車を走らせた。
噂のメニューがあるのは道の駅ごかの「ファーストフードコーナー」。早速、券売機に行ってみると......。
「普通のカレーうどん・そばではインパクトが足りない」
「たまげたカレーパンうどん」と「たまげたカレーそば」というメニューがある。写真を見ると、つゆはカレーの色をしておらず、澄んでいる。そしてうどんとそばの上には丸い何か――お察しの通り「カレーパン」が乗っている。
店内のPOPによると、「衣を割るとカレースープに変身」するらしい。なぜ最初からカレースープを入れなかったのか。なぜカレーパンを乗せてしまったのか。
5月29日、Jタウンネット記者の取材に応じた道の駅ごかの職員によると、「たまげたカレーパンうどん・そば」は料理長が考案したメニュー。「普通のカレーうどん・そばではインパクトが足りない」という理由で、 道の駅ごかで人気だったカレーパンをうどん・そばと組み合わせることを考えた。
試作してみたところ「一度で二度おいしい」と判明。2013年10月に発売し、10年が経った今も残る人気メニューの1つになっている。
「かけうどんにカレーパンを乗せただけ」
と職員は説明するが......それだけで本当においしくなるのか? この舌で確かめてみよう。
カレーうどんとは別物だ!
記者は「たまげたカレーうどん」を注文した。最初にカレーパンを割らない状態でつゆを飲んでみたところ、ただのかけうどんとの違いは感じられなかった。
カレーパンを割って、いざ本番。よく混ぜて1口食べてみると、不思議な味わい。最初はつゆの味しかしないが、後になってカレーの味がしてくる。
一緒の器に盛ってあるのに、かけうどんとカレーを別々に食べているような感覚になるのだ。これが「一度で二度おいしい」ってこと?
不思議な感覚に夢中になってすっかり忘れていたが、カレーパンのパン部分はどうだろう。うどんに入れて、おいしいものなのか。
つゆをたっぷりしみ込ませた揚げパンを口に運ぶと、またしても驚き。油の旨味がつゆのおかげで引き立って、クセになるほど美味になっている。
「かけうどん」「カレー」そして「揚げパン」 。たまげたカレーうどんは、1杯に3つ以上の美味しさが潜むまさに"たまげた"メニューだった。