「なんという贅沢」「郷愁を感じる」 写真家が偶然目撃した「雪国の春」がエモすぎる
棚田、夕焼け、桜――日本人の郷愁を掻き立てるような絶景を捉えた写真が、ツイッター上で話題になっている。
新潟県十日町市で撮影した棚田に咲く桜
2023年4月17日、新潟県を中心に活動する写真家・Koki Ueda(@fuehrsn)さんが、そう呟きながら自身のツイッターアカウントに投稿した。
燃えるような夕焼けをバックに凛と佇む桜、それらを映す棚田が絶妙にマッチした1枚に、ツイッター上では
「夕日が棚田を照らし桜が水面に写る、なんという贅沢な風景。素晴らしい作品ですね」
「行ったことない場所なのに、郷愁を感じるような・・・心の底がうずくような美しさに溢れた写真ですね。とっても素敵です!」
「言葉にできないくらい美しいですね」
「残雪と桜が雪国の春らしいです!」
といった称賛の声が寄せられている。
この美しい光景は、十日町市のどこに広がっているのか。Jタウンネット記者は18日、撮影者のKoki Uedaさんに話を聞いた。
たまたま近くにいて、目にした絶景
話題の写真に映っているのは「儀明(ぎみょう)の棚田」。環境省の「つなぐ棚田遺産」にも認定されているスポットで、十日町市観光協会の公式サイトによると、例年4月末から5月の連休ごろに、山桜が見ごろを迎える(23年は4月16日に満開を迎えた)。
22年4月24日の夕方、たまたま儀明の棚田の近くにいたUedaさんは、立ち寄って撮影することに。
奇しくもこの時、桜は満開。絶好のタイミングに、偶然立ち会えたというわけだ。
その光景を写真に収めるためにこだわったポイントを聞くと、Uedaさんは
「桜の美しさをいかにして引き出すかを意識して撮影しました」
と答えた。
Uedaさんのこの作品は、新潟県が22年に開催した第2回「わたしの黄金(こがね)・白金(しろがね)」フォトコンテストで審査員賞を受賞。県は観光立県の実現に向け、21年度より「黄金(こがね)と白銀(しろがね)で酔わせる新潟」を目指す将来像として掲げている。