マニアと味わう「ご当地カップ麺」の世界第百二回徳島製粉「金ちゃんヌードル」の「天津麺風」と「辛味噌」文・写真:オサーンカップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」連載の第百二回目となる今回は、徳島製粉の定番カップ麺「金ちゃんヌードル」の「天津麺風」と「辛味噌」をレビューします。「金ちゃんヌードル」といえば「しょうゆ」「しお」「カレー」といった味がカップ麺ブロガーのオサーンです。「ご当地カップ麺」連載の第百二回目となる今回は、徳島製粉の定番カップ麺「金ちゃんヌードル」の「天津麺風」と「辛味噌」をレビューします。「金ちゃんヌードル」といえば「しょうゆ」「しお」「カレー」といった味が定番ですが、その他にも定期的に変わり種が登場します。「金ちゃんヌードル」の「天津麺風」と「辛味噌」1973年発売「金ちゃんヌードル」の変わり種「金ちゃんヌードル」は、徳島のメーカー「徳島製粉」が1973年から製造販売しているカップ麺ブランドで、昔ながらの蓋付きのプラスチック二重構造カップやデザインでもおなじみ。商品名の「金ちゃん」の由来は、徳島製粉が製造している「金鶴」という小麦粉ブランドで、徳島製粉では現在も、カップ麺や袋麺の他に、業務用の小麦粉も製造しています。昔ながらの「金ちゃんヌードル」のロゴ主に西日本で流通していて、特に本拠地の四国の他に、静岡、沖縄などで局地的な人気を誇ります。誕生から50年を迎えるクラシックなブランドで、「しょうゆ」「しお」「カレー」という定番の味が展開されていますが、今回紹介するのは「天津麺風」と「辛味噌」という変化球。どんな味なのか気になります。【徳島製粉の他の商品のレビュー】「金ちゃんヌードル」の3フレーバーを「カップヌードル」と比較「金ちゃん焼そば」実食レポート「金ちゃん徳島ラーメン」実食レポート「天津麺風」と「辛味噌」の内容物「天津麺風」(左)と「辛味噌」(右)の内容物まずは、「天津麺風」と「辛味噌」の内容物を確認していきます。どちらも「粉末スープ」と「かやく」の2袋と麺が入っていました。麺は見た感じ両者同じに見えますが、「天津麺風」の麺のほうが5グラム少ない60グラムで、湯戻し時間は1分長い4分となっています。「粉末スープ」と「かやく」を麺の上に開けた状態別添の2袋はどちらも先入れですが、「天津麺風」は薄い色の粉末と玉子など明るい色のかやくが入っているのに対し、「辛味噌」は粉末もかやくもダーク系で、対照的な見た目。どちらも具のボリュームは十分ありそうで、特に「天津麺風」は彩り豊かな上に珍しいものも入っていて手が込んでいそう。ちなみに容器上部に線が2つあって、どっちの線までお湯を入れるか悩みますが、正解は上の線までです。餡かけにグリーンピースまで!!「金ちゃんヌードル天津麺風」「金ちゃんヌードル天津麺風」まずは「金ちゃんヌードル天津麺」から食べていきます。カニ玉餡かけをラーメンにかけた天津麺は、天津飯とともに中華店では比較的よく見かけるメニューではないでしょうか。しかしながら、実はカップ麺ではそれほどお目にかかったことはありません。これまでに数えるほどしか出ていたことがないと思います。ところで、天津飯や天津麺の餡かけは東西で異なることで有名ですよね。東日本ではトマトケチャップを使った赤くて酸味のある甘酢餡なのに対し、西日本では酸味のない醤油餡や塩餡がポピュラー。西日本の人が旅行や出張で東京の中華店で天津麺(飯)を注文したら、想定外の酸っぱい餡かけが出てきて驚くことも多いそうです。西日本中心に販売される「金ちゃんヌードル」なので、今回の天津麺もスープは甘酢餡ではなく醤油餡。「金ちゃんヌードル天津麺風」完成!醤油餡のスープに、中太で緩やかな縮れの油揚げ麺と、かきたま、ピンクのかまぼこ、そしてグリーンピースが合わせられています。鶏ガラベースのちょっと甘めの醤油味に、椎茸やオイスターソースが香り、しっかり中華っぽい仕上りです。メーカーの気合を感じるとろみの強い醤油餡のスープ醤油餡スープには、天津麺らしい強いとろみがついており、しかもとても自然。クラシックなブランドである「金ちゃんヌードル」ですが、醤油餡スープのとろみの技術には新しさを感じずにはいられません。また、カニ玉の味はしないものの、とろみの強いスープにかきたまを合わせることで、天津麺感が強く出ていました。かきたま、ピンクのかまぼこ、グリーンピース具として入っているのは、大量のかきたま、ピンクのかまぼこ、グリーンピースで彩り豊か。かきたまは実際のカニ玉を表現するのに十分な量で、甘めの醤油餡スープにさらに甘みを加えています。ピンクのかまぼこが天津麺らしいのかはわかりませんが、グリーンピースは多くの天津麺に入っている存在で、これが入っていると天津麺らしさが大幅に増すのではないでしょうか。グリーンピースはカップ麺ではなかなか見ない具なので、わざわざこれを入れるところにメーカーの気合いがうかがえました。意外と辛くない?「金ちゃんヌードル辛味噌」「金ちゃんヌードル辛味噌」続いては、「金ちゃんヌードル辛味噌」。意外ですが、長い歴史を誇る「金ちゃんヌードル」で、味噌ベースの商品はこの商品が初とのこと。「辛味噌」は、「天津麺」に比べるとカップ麺ではよく見るフレーバーで、老若男女ターゲット層が広い「金ちゃんヌードル」が、「辛味噌」の辛さをどう設定しているのか気になるところです。同じくターゲット層が広い「カップヌードル」の場合だと、子供が食べて大丈夫?と心配になるほどガッツリ辛い商品も出ていますが......。「金ちゃんヌードル辛味噌」完成!スープの色味を見てもあまり辛いようには見えません。実際に食べてみても辛さはあまり感じられず、ピリ辛にも満たないのではないでしょうか。この辛さなら辛いものが苦手でも誰でも食べられそうですが、辛いもの好きなら物足りないどころか、辛さをまったく感じないまでありそう。ちなみに、以前に「金ちゃんヌードル辛味」という商品が出ており、この商品はもっとガッツリ辛かったので、ターゲット層の広い「金ちゃんヌードル」だから辛さを抑えているというわけでもなさそうです。挽肉から出る肉の旨み黒っぽいスープスープは3種の味噌と豆鼓(トウチ)醤を使った味噌味。豆鼓醤とは、発酵させた黒大豆を使い、ニンニクや生姜を加えた味噌の一種で、スープの色を見ると少し黒っぽいことがわかります。味噌味のコクがあり、ニンニクや生姜の風味もほんのり感じられるものの、味はどちらかというとあっさりめで、数種の味噌や豆鼓醤を使っている割には塩気が刺さってこないやさしい味わい。こってり好きな人だとちょっと物足りないかもしれません。挽肉とネギ具として入っているのは挽肉とネギ。具の種類は少ないですが、挽肉とネギどちらも量は多めです。辛味噌スープに合わせるのがなぜ挽肉とネギなのかはわかりませんでしたが、挽肉から出る肉の旨みがスープに厚みを加えていました。「天津麺風」は「金ちゃん焼そば」と並ぶ名作?金ちゃんヌードル「天津麺風」と「辛味噌」はどちらも定番味に負けないおいしさで、特に「天津麺風」は、個人的に名作「金ちゃん焼そば」に並ぶおいしさだと感じました。「金ちゃんヌードル」は、スーパーで催される「四国フェア」等でよく見かける上、最近ではネット購入も容易になっています。四国名物、徳島名物を食べるつもりで、「金ちゃんヌードル」を試してみてはいかがでしょうか。筆者:オサーンカップ麺ブロガー。十数年前に出会った「日清麺職人」のおいしさに感激したことがきっかけでブログを開設。「カップ麺をひたすら食いまくるブログ」で毎週発売される新商品を食べて毎日レビューしています。豚骨スープとノンフライ麺の組み合わせがお気に入りですが、実はスープにごはんを入れて食べるのが最も至福の時です。Twitter(@ossern)