「混雑する夜の電車で、私の肩にもたれかかってくる酔っ払い。怖くて何も言えずにいた私に、向いに座っていたサラリーマンが...」(神奈川県・40代女性)
「ちゃんとしてください」
右隣に座る男性は、大きないびきをかいてうたた寝を始めています。
私は居心地の悪さを感じましたが、混雑する電車内では思うように移動ができそうもなく、携帯を触りながら何とかやり過ごすことにしました。
しかし、電車がガクンと揺れたはずみで、酔っぱらい男性の頭が私に思いっきりぶつかりました。その衝撃でその人も一度は目を覚ましたのですが、私を見て妻か恋人と勘違いしたのか笑顔を見せて、今度は私の肩に頭を乗せてもたれかかってきたのです。
酔っ払いはそのまま再び熟睡&いびき。何とか起きてもらおうと右肩をあげてみたり左に寄ってみたりしましたが、効果はありません。
私は「あと10分我慢すれば...」と、諦めの境地に入っていました。無理やり起こして騒ぎになったら周りから注目されてしまうのではないかと恥ずかしかったし、酔った男性が暴れ出すかもしれないと考えると怖かったのです。
そんな一連のやり取りを、私の向かいに座る40代ほどのスーツ姿の男性2人組が見ていました。そして......。
「ちゃんとしてください。降りる駅過ぎてませんか? 乗り過ごしますよ?」
2人組の内の1人が、酔っぱらいの体を起こし、もう1人は私に「大丈夫?」と笑顔を向けてくれたのです。