「超満員で通路まで埋まった特急列車。私の子供たちが『座りたい』と泣き出すと、指定席の中年夫婦が...」(都道府県・年齢性別不明)
誰か来たら立とうと思っていたのに...
お2人にお礼を伝えはしましたが、指定席なので後で乗ってくる人がいるかもしれません。
でも、それまでの間は......と、子供たちには「座れるのは今だけ」と伝えて、座らせました。しかし、それからいくつか駅を過ぎても人が来ることはありません。結局、地元の駅までそのままでした。
降車する際、一番近い出口は後方でしたが、隙間もないくらい人がいたため、少し人の動きのある前方の出口へ向かいました。
ホームから再び動き出した電車を何気なく見ると、席を譲ってくれた男性と女性が電車の後方出口付近の窓から笑顔でこちらを見てくれていました。
次で降りると言ったのは、私に気を遣わせないように言ってくれた嘘だったのです。
私は驚いて咄嗟のリアクションも出来ず、走り去る電車に向かって頭を下げることしか出来ませんでした。
疲労困憊の中、唯一の救いだったお2人に今でも感謝していますし、私もそういう人間になりたいと思っています。
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