誰が?何のために? 日本各地に存在する「不思議な石像」の謎5選【2022年版】
「謎」というのは、意外と身近にあるものだ。
2022年も、日本各地で様々な「不思議なモノ」が発見された。Jタウンネットで取り上げたものの中から5つの奇妙な「石像」(+α)を振り返ってみよう。
誰が?何のために?すべてが謎に包まれた異国風の2体
ツイッターユーザーの空弾シオン(@atago_xion)さんは、藪が生い茂る頃、街歩きをしているときに、草むらの中に佇む2体の像を見つけた。
あたりは濃霧に包まれていて、石像の先の道は誰も通った形跡がなく、「非常に怪しい雰囲気」だったとか。
ツイッター上で「顔怖いです」「日本のものではないと感じます」といった声を集めた特徴的な髪型の石像たち。2022年10月2日配信の「間を通ったらヤバそう... 草むらの中に佇む正体不明の石像たちが怪しすぎる件」では、さらに近くで撮影した写真も紹介している。
茂みの中から突然石像が出てきた
取材の結果、正体判明!公園に突如に現れた「謎の頭部」
それが何なのか、突き止められた石像もある。
2022年5月2日配信の「公園管理者も『見たことなかった』 茂みの中から出現した『謎の石像』が話題に→その正体を突き止めてみた!」で紹介したこの頭部だ。
地面からひょっこりと出た顔は、穏やかな表情を浮かべている。自然豊かな「多摩美(たまみ)公園」(川崎市麻生区)を整備していたところ、現れたものだった。
公園管理者もその正体を知らなかったが、Jタウンネット記者は取材の結果、作者と思われる人物の孫にたどり着く。
実は渋谷駅のモヤイ像とも関係があるようで......今後、「多摩美(たまみ)公園」の新たな観光スポットとなっていく、かもしれない。
お地蔵さんと日本の妖怪
どうして...? 「のっぺらぼう」になった地蔵
長い年月をかけて、奇妙な姿になってしまった石像もある。2022年3月26日に配信した「叩かれ続けて数百年、今や驚きの白さ 完全に『顔面崩壊』しちゃってるお地蔵さまがこちらです」で取り上げたこのお地蔵様だ。
東京・足立区の安養院という寺にある、「かんかん地蔵」は、頭から肩にかけて、ほとんど真っ白になっている。胴体の中心も削れ、白くラインが入っているような状態だ。
どうしてこんな「のっぺらぼう」みたいな姿になってしまったのか。住職に聞くと、それは人々の「願い」の形であることが分かった。
妖怪の名前を冠する地蔵
のっぺらぼうみたいなお地蔵さんがあれば、「一つ目小僧地蔵」もある。
所在地は神奈川県座間市の墓地。顔の横やそばに立てかけられた卒塔婆にはこう書かれている。
「一目小僧地蔵菩薩」
「南無一ツ目地蔵菩薩御尊霊」
なぜこの地蔵が「一目小僧地蔵」なのか。いったい、何を供養しているのか。
調べてみると、座間市では1つしか目の無い頭骨が発見された、という記録が残っていた。
詳しくは、10月27日配信「あの妖怪は実在した? 座間市にある『一つ目小僧地蔵』は、何を供養しているのか」をご覧いただきたい。
簡単には退かせない理由がある
明らかに邪魔なのに...
姿や形だけでなく、置かれている場所が変わっている場合もある。例えば、11月4日に配信した「絶対に邪魔なのに、なぜ退かさない? 道のド真ん中ある『お地蔵さん』の怪→かつて動かしたら『村人たちに災いが...』」で紹介した栃木県真岡市にあるこの地蔵だ。
道路のど真ん中に鎮座しているのである。
こんなところにあったら、車が通行する時にかなり邪魔になりそうだが、退かさないのには理由があった。
実は、一度は道の脇に移設されたことがあったのだ。そしてその後、地域住民に災いが降りかかった――。
【おまけ】
道のど真ん中にある石といえば、Jタウンネットでは、「三叉路のド真ん中に鎮座する「石塔」のミステリー なぜこの場所に?なぜ退かさない?謎に包まれた「正体」を突き止める」(6月20日配信)で、横浜市瀬谷区の三叉路のど真ん中にある石塔も紹介している。興味がある方はこちらの記事もご覧いただきたい。
石像は決して珍しいものではない。でも、よく見てみると変わった形をしていたり、ちょっと奇妙な場所に置かれていたり――そんな「謎の石像」が実はあなたのそばにもあるかもしれない。